食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01220520149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、動物栄養中の色素(アスタキサンチン)使用の安全性に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2005年12月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  菌類・甲殻類・鮭などに見られる赤色色素アスタキサンチンは天然のカロテノイドで、鮭や鱒の飼料添加物として生後6ヶ月以降から100 mg/kg完全飼料を与えることが認められている。
 アスタキサンチンの使用基準書はEUレベルでは作成されていない。しかし、科学パネルは、この使用基準書の作成を推奨している。
 アスタキサンチンの吸収は限られており、鮭は約10 mg/kg肉重量、鱒は約10~25 mg/ kg肉重量が上限となるが、その吸収は遊離型やエステル型などの型、脂質水準などに左右される。また、アスタキサンチンは魚体内で還元経路を通じて代謝され、代謝物は主に胆汁を介して排出される。
 アスタキサンチンには変異原性や染色体異常誘発はなく、アスタキサンチンが豊富な菌類やイーストをラットに与えた亜慢性試験では、いずれも毒性の影響は観察されなかった。また、上限400mg/kg体重までアスタキサンチンを与えた繁殖毒性試験では、統計的にも有意な悪影響は見られず、発がん性も見られなかった。しかし、慢性試験データが入手できない、完全な毒性データが不明などの理由から、無影響量(NOEL)、一日摂取許容量(ADI)ともに設定できなかった。ボランティアによるヒトのアスタキサンチン摂取実験では、8週間、毎日6 mgのアスタキサンチンを摂取しても臨床的所見は見られなかった。消費者による鮭や鱒の摂取に関するデータは不十分であったが、最悪の場合でも、欧州における消費者のアスタキサンチン平均摂取量は2 mg/日を超えないことが示されている。
 鮭科の魚用飼料にアスタキサンチンを添加した場合、養殖鮭のアスタキサンチン量は、天然鮭と比較して、同等と考えられる。それゆえ、現行で認可されている最大水準のアスタキサンチンを鮭科の魚用飼料に添加しても、消費者には安全であると考えられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/feedap/feedap_opinions/1263_en.html
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