食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01200140314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) 、健康影響評価「ねじ蓋から食品へのフタル酸類の溶出」を公表
資料日付 2005年12月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) は、健康影響評価「ねじ蓋から食品へのフタル酸類の溶出」(11ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 ドイツ・シュトゥッツガルトの化学獣医学研究所(CVUA)※1が実施した、ねじ蓋のガスケットからの可塑剤の溶出の調査で、ねじ蓋付ビン入り食品中で高濃度のフタル酸類が検出された。(①フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP):最大195mg/kg、②ジイソノニルフタレ-ト(DINP):最大103mg/kg、③ジイソデシルフタレート(DIDP):最大405mg/kg) BfRはこれらの検出結果について健康影響評価を行った。
 BfRは、欧州食品安全機関(EFSA)が新たに評価したDEHPのTDI(0.05mg/kg体重/日)及びDINP+DIDPのTDI(0.15mg/kg体重/日)に賛同する。フタル酸類摂取の評価の際には、多岐に渡る(フタル酸類の)暴露経路を考慮せねばならない。BfRは、CVUAが報告した食品中のフタル酸類量を、ドイツの摂取データに基づき、様々な暴露源を考慮して、DEHP及びDINP+DIDP摂取量に変換した。最悪のケースを想定した場合、つまり考慮される食品(パスタソース、油製品、ペスト※2、ドレッシング)の全てがねじ蓋付ビンに入っており、それらが検出最大量のフタル酸類を含んでいると想定すると、最も暴露されるヒトでは、DEHP及びDINP+DIDPのTDIを著しく超過することになる。(DEHP:平均2.5倍。DINP+DIDP:平均2.4倍、特に4~9歳の子供では最大4.8倍。)また、現実に即した暴露評価でも、DEHPのTDIを超過すると推定される(最大0.091mg/kg体重/日)。算出された暴露量は、特に子供への危害の可能性があり、是認できない。
 BfRは産業界に、脂肪を含む食品と接触するねじ蓋のガスケットにフタル酸類を使用することを中止し、より安全な代替品を使用するよう要請する。
(※1バーデン・ビュルテンベルク州の4つの食品管理・動物衛生研究所の1つ)
(※2バジリコ、にんにく、オリーブ油などで作るパスタソース)
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) (独)BfR連邦リスク評価研究所
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/uebergang_von_phtalaten_aus_twist_off_deckeln_in_lebensmittel.pdf
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