食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01200100149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料及び食品中の非ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(PCB)に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2005年11月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  現在、ポリ塩化ビフェニル(PCB)の製造・加工・流通は禁止されているが、不適切な廃棄処分などにより依然としてPCBの環境への流入は続いており、主要な環境汚染源となっている。PCBはダイオキシン様PCB(DL-PCB)と非ダイオキシン様PCB(NDL-PCB)の2種類に分類され、DL-PCBについては、以前、科学委員会によりリスク評価が行われた。しかし、NDL-PCBについては、これまで評価が行われてこなかったため、今回、科学パネルによる評価が行われることになった。
 実験結果から、飼料中のNDL-PCB水準は動物の健康に悪影響を及ぼす懸念はないことが分かった。一方、人のPCB暴露の90%以上が食品由来である。特定集団に関するデータによれば、一般的に子供は大人の2.5倍以上の暴露量となっていることが判明した。特に高水準のNDL-PCBに暴露している集団では、母乳で育てられる乳幼児の暴露量は、大人の2桁以上の水準となる。また、一部を除いて、大気や土壌など他の暴露経路は、一般的に著しく人体に負荷をかけることはない。
 PCBは、遺伝子や染色体レベルでは変異原性はないことが示されているが、DNAに損傷を与えるNDL-PCBもあることが分かっている。PCB28、128及び153など個別のNDL-PCB同族体に関して、90日間ラット試験の結果、30-40 μg/kg b.w. per dayのNOAELが得られた。その結果、PCB28、128及び153の身体負荷NOAELを、それぞれ400、800及び1
,200 μg/kg b.w.と設定した。そこで、NDL-PCB合計の身体負荷NOAELを500 μg/kg b.w.と設定し、母乳に関するデータから安全域10を導いた。
 授乳期間中、乳幼児は体重ベースで一般的な大人の摂取量の2桁以上多くのNDL-PCBを摂取することになるものの、母乳には多くの利点があると考えられる。また、NDL-PCBに関する健康ガイダンスの作成は困難であるが、EUでも平均よりかなり多くのNDL-PCBを摂取している集団もあることから、今後も、食品中のNDL-PCB量を低下させる努力をすることが求められる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/contam/contam_opinions/1229_en.html
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。