食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01180270314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、意見書「DNVコンサルタントの、英国食品基準庁(FSA)のための、英国におけるBSEリスクに関する専門報告書は、予防的消費者保護を算定していない」を公表
資料日付 2005年11月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、意見書「DNVコンサルタント(※①)の、英国食品基準庁(FSA)のための、英国におけるBSEリスクに関する報告書(※②)は、予防的消費者保護を算定していない」(2005年8月24日付/9ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 EUでは、12ヶ月齢以上の牛の脳、脊髄及び脊柱は特定危険部位(SRM)として、と畜後ただちに処分せねばならない。しかし現在英国では、30ヶ月齢未満の牛の脊柱をSRMとして除去する必要がない(特別規則)。別の特別規則であるOTMルールは廃止され、他のEU加盟国で有効の保護措置に置き換えられるが、英国は脊柱を除去しない特別規則を維持する意向である。そのためFSAは、国民がBSE病原体を含む脊柱組織と接するリスクの評価をDNVコンサルタントに依頼した。DNVコンサルタントの評価は、現行EU規則への適応(=脊柱除去)は消費者保護を改善しないというものであった。
 BfRはDNV報告書が根拠としたリスク評価を、手法及び推定に関して評価した。結論、BfRはDNV報告書の評価を支持しない。
 DNV報告書の定量的リスク分析は、リスク評価に確率的評価手法を用いている。確率的暴露・リスク評価は、暴露の総分布を問題とする。確率的手法は、包括的な確率理論的モデル及びコストのかかるシミュレーションを基礎とする。それゆえ、信頼できる評価を得るためには、広範なデータベースが必要である。しかしBfRの見解では、DVNの評価のためのデータは非常に不確か(不透明)である。暴露評価の(この)不確かさを適切に考慮するために、リスク評価に、不都合なケースのための旧来の点推定も含むべきである。
 BfRは、DNV報告書の評価及び結論はEU市場に転用できないことを指摘する。それらは、EU規則導入の英国市場への影響をシミュレートしているにすぎない。これは、EU加盟国の多数が、脊柱利用月齢限界の24ヶ月齢への引き上げに賛成していることを考えると、重要である。 BfRは予防的消費者保護を理由に、月齢限界の引き上げに反対である。(※③)
(※①)DNVコンサルタント:リスク管理コンサルタント国際企業
(※②)当該DNV報告書「Assessment of Risk from Under Thirty Month Beef-on-the Bone」(2005年4月22日付/20ページ)は以下のURLから入手可能
http://www.seac.gov.uk/pdf/utmbobreport-rev220405.pdf
(※③)BfR健康評価書「食品のBSE汚染を防止するための特定危険部位(SRM)除去の月齢限界の引き上げに関するリスク評価」は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/208/bfr_empfiehlt_beibehaltung_der_altersgrenze_fuer_die_entnahme_von_bse_risikomaterialien_bei_der_rinderschlachtung.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) (独)BfR連邦リスク評価研究所
URL http://www.bfr.bund.de/cm/208/expertenbericht_der_dnv_consulting_fuer_die_food_standards_agency.pdf
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