食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01140330188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、ロシア・トゥーラ州で先般発生した高病原性鳥インフルエンザウイルスの鳥類相からの本土及び海外県・海外領土への侵入リスク評価意見書を公表
資料日付 2005年10月21日
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概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、トップページに開設した「鳥インフルエンザ最新情報」に21日付「ロシア・トゥーラ州で先般発生した高病原性鳥インフルエンザウイルスの鳥類相からの本土及び海外県・海外領土への侵入リスク評価意見書」を公表した。
 AFSSAは10月20日、厚生省及び農漁業省から以下の2点について要請された。
①モスクワ南部のトゥーラ州で先般鳥インフルエンザが発生したことを考慮した渡り鳥などの鳥類相から高病原性鳥インフルエンザウイルスが侵入するリスク評価に関する18日付意見書の更新
②特に「おとり鶏」の使用など、狩猟に適用されるべき措置に関する見解
 AFSSA長官の決定で緊急に設置された「鳥インフルエンザ」集団専門家グループが、これらの問題を検討した。概要は以下のとおり。
 ロシア西部で先般鳥インフルエンザが発生したことを説明するために、3つの仮説を立てることができる。以下に、確率の高い順に記す。
①家きん、鳥、その製品、人、乗り物、器材並びにウイルスのベクターとなるあらゆる物資の東から西への移動
 ロシアにおけるOIE(国際獣疫事務局)調査団の報告書が強調するように、春の渡りと鳥インフルエンザの動物間流行の最初の徴候とは時期的に一致しないことなどから、この仮説はかなり蓋然性が高く、渡り鳥だけが鳥インフルエンザの発生に関与していると結論付ける前に、この点を掘り下げた疫学調査をする価値がある。
②ロシア西部、特にトゥーラ州の発生地は、「黒海‐地中海」、さらには「東大西洋」の飛来経路の感染の可能性を示す。
 この仮説はあり得ることで、ヨーロッパ及びフランスの衛生状況に影響を及ぼすことから、勧告作成において考慮する。
③感染の可能性がある「中央アジア/インド」の飛来経路の漂鳥が、感染していないとされる「黒海‐地中海」経路へと移動する。
 トゥーラ州での発生が単に漂鳥の移動に帰せられるという確率はほとんどない。
 ①又は③の仮説では、国内への直接侵入リスクは増加せず、18日付意見書で記述したレベル、すなわち無視できる程度のままである。②の仮説では、直接侵入リスクは顕著に過大評価されるが、これまでに入手されたデータを考慮すると、定性化することはできない。
 従って、AFSSAは当面、18日付意見書で記述した飼育場保護に関する措置を補足するような措置は勧告しないが、②の仮説を考慮し、野生鳥類相でH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスを検出するために2005年夏/秋のサンプル分析を優先的に実施することなど、3項目の勧告を行なう。
 また、おとり鶏については、野外飼育の家きんと同じ状況に近づけるようにすべきである。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/ftp/afssa/32365-32366.pdf
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