食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01140010149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価15に関する科学パネルの意見書を公表
資料日付 2005年10月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)科学パネルは、現在EU加盟諸国で使用されている香料が健康に与える影響についての意見を欧州委員会から求められた。これら香料は、Flavouring Group Evaluation(FGE)15に属する8種類の香料で、EU規則1565/2000のAnnex Iのグループ22(アリル基置換飽和及び不飽和第一級アルコール/アルデヒド/酸/エステル/アセタール誘導体) に属する物質である。今回は、8種類のアリル基置換飽和及び不飽和第一級アルコール/アルデヒド/酸/エステル誘導体について評価した。
 8物質はいずれも構造クラスI(単純な化学構造をもち、効率よく代謝され、低い経口毒性を示す香料)に分類され、うち3物質は幾何異性体として存在する。また、5物質が食品中に自然に存在することが報告されている。
 科学パネルは、これまで欧州における香料物質の摂取量推定にMaximised Survey-derived Daily Intakes (MSDIs)を標準として使ってきた。しかし、香料産業から提供された情報を調査した結果、多くの場合、MSDIによる推定方法では消費者の摂取量を過小評価するケースが明らかとなった。特に、年間生産量が少ない場合、その結果は顕著であったため、科学パネルはMSDIによる摂取量推定を留保した。
 それゆえ、科学パネルは、使用量が正常な場合、modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)による推定を行い、推定摂取量が対応閾値を越える場合には使用量に関する詳細なデータを求めることを決定した。
 標準MSDIによる推定では、当該グループの8物質は全て閾値以下の0.012~0.37microgram/capita/day(構造クラスIでは1
,800 microgram/person/day)に収まった。8物質は全て無毒の物質に代謝されると考えられる。データが不十分なため遺伝毒性を十分評価できなかったが、変異原作用及び染色体異常誘発活性に関するデータや化学構造から考えて、これら8物質の遺伝毒性を懸念する理由はない。それゆえ、標準MSDIの結果から、8物質は予測される量を摂取しても安全性に懸念を引き起こさないと考えられる。
 一方、mTAMDIによる推定では、構造クラスIに属する8物質の推定摂取量が1
,600~3
,700 microgram/person/dayとなり、無毒の物質に代謝されると考えられる1物質を除き、上記の閾値を超えた。それゆえ、閾値を越えた7物質に関しては、より適切な暴露データと毒性学的データが必要である。
 上記評価が商業用原料に適用可能かどうかは、製品仕様書を考察する必要がある。8物質に関しては十分な仕様書が提供されたものの、うち3物質には立体異性に関する情報がなかったため、さらなる情報が入手できるまでこれら3物質に関する最終評価は不可能である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1182_en.html
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