食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01130370188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、EUのSRMリストとの調和を図るアレテ案に関する意見書を公表
資料日付 2005年10月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、「1992年3月17日付アレテを改正するアレテ案に関する意見書」を公表した。
 フランスの規則で定められたSRM(特定危険部位)のリストをEU規則(999/2001)で定められたリストと調和させるアレテ案について、食品総局から諮問を受けた。EU法規に調和させると、国内規則には以下の変更が生じることになる。
①牛の脾臓は、月齢を問わず、SRMではなくなる。
②めん羊及び山羊の脳は、12ヶ月齢以上に限りSRMとなる(現行規則では6ヶ月齢以上)。
③牛の胸腺は、完全にSRMではなくなる。(現行規則では、2002年6月30日前に出生したものに限りSRMである。しかし、これ以前に出生した牛の胸腺はもはや市場に流通していない。)
 TSE専門家委員会の見解は以下のとおり。
1.牛について
 EU規則との相違は、脾臓と胸腺にある。BSE病原体に経口感染させた牛の器官抽出物を子牛の脳に接種して分布を明らかにする研究が先般公表された。この結果、経口暴露から10ヶ月後にと畜された3頭の口蓋扁桃に感染性があることが明らかになった。脳内接種した5頭のうち1頭が45ヶ月の潜伏期を経て死亡し、他の4頭は接種後76ヶ月間生存した。このことから、感染価は非常に低いことが示された。従って、BSEの潜伏期の牛におけるリンパ性器官に感染性があるという仮説は完全には排除できないが、検査結果が陰性となった牛の当該器官の感染価は非常に低く、公衆衛生に影響はない。
2.めん羊及び山羊について
 EU規則との主な相違は、脳と扁桃にある。BSE病原体に経口感染させたARQ/ARQめん羊の病原体の動態分布を明らかにしたデータが公表されており、10ヶ月後に臨床所見なしで脾臓に感染性が現れた。感染性は16ヶ月で、相変わらず臨床所見を示さないまま脾臓、脊髄、胸腺及び扁桃に現れた。また、実験的にBSE病原体に感染させためん羊のさまざまな器官の抽出物を、出生時に経口摂取したサフォーク種のARQ/ARQめん羊について先般公表された研究結果からは、エライザ等で検出可能なPrPresが10ヶ月齢で閂及び脊髄上部で発見された。自然スクレイピーについても、自然に感染したVRQ/VRQめん羊の閂及び脊髄で、10ヶ月でPrPresが検出されたことが明らかになった。山羊及びその副産物についても同様に考えることとする。従って、
①6ヶ月齢以上の脳はSRM指定を維持し、EU法規には合わせない。
②その措置は、小型反芻動物の脊髄を含む中枢神経系全体に拡大する。
③扁桃のSRM指定を維持する。
ことが適切である。
AFSSAは、TSE専門家委員会の見解を受け、以下のように考える。
①牛については、リンパ性器官のSRM指定をEU規則と調和させることは検討できる。
②逆に小型反芻動物については、脳は現行のSRM指定の維持を、また同様の指定を脊髄へ拡大することは正当化できる。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/32010-32011.pdf
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