食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01130030188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、クロルデコンの暴露評価を公表
資料日付 2005年10月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は、フランス領アンチル諸島(訳注:カリブ海東側)の住民の食品によるクロルデコンへの暴露評価を公表した。
 クロルデコンは、マルチニック島及びグアドループでバナナの木につくゾウムシ対策として長期間使用されてきた駆虫薬である。安定度の高いこの物質は残留性があるため土壌から検出されており、植物性又は動物性の特定食品及び特定の採水地の水を汚染する可能性がある。AFSSAは、アンチル諸島の住民のクロルデコンへの暴露評価を行ない、食品中の最大汚染値を提案するよう依頼された。
 情報源のURLからは、①コミュニケ、②Q&A、③「植物及び動物に由来する特定食品を食用に適切と認めるために設定されるクロルデコン最大値に関する2つのアレテ案に関する意見書」、④「報告書:マルチニック島住民の食品によるクロルデコン暴露の最初の評価/ベクターとなる主要食品における暫定最大汚染値の提案」(全40ページ)が入手可能。
 上記④の報告書に記載されている「結論及び勧告」の概要は以下のとおり。
 慢性暴露について複数の暴露シナリオでさまざまな暴露評価を実施した結果、汚染した土壌で生産した食品の商業的流通の排除や飲料水の最大値0.1μg/kgの設定といった現行の規制は効果があることが証明されたが、暴露集団及びクロルデコン暴露の原因となる食品にターゲットを絞ることでその有効性は改善すると考えられる。従って我々は、クロルデコンへの慢性暴露を有意に助長する食品リストを作成し、最も定期的にこれらの食品を摂取する消費者がリスクの不確定領域に入らないよう、50~100μg/生重量kgの最大値を設定することを提案する。これらの食品は、サトイモ、サツマイモ、ヤモノイモ、キュウリ、ニンジン、トマト、メロン及び鶏肉である。ただしこの食品リストは、新たなデータが入手されれば更新されることになるだろう。これらの食品よりも摂取量は少ないが、クロルデコン暴露の原因となる食品(魚、甲殻類、サトウキビ及びパイナップル)については、成人、子供及び幼児が急性参照値を超えることがないよう、最大値200μg/生重量kgを提案する。また、庭園や農場で栽培した根菜を商品化せずに個人で直接摂取する場合は、実際の暴露量をより厳密に評価する必要がある。その結果が出るまでは、汚染した土壌で栽培されたサトイモ及びサツマイモの摂取は週2回程度に制限することを暫定措置として推奨する。
上記③の意見書の概要は以下のとおり。
2003年12月の意見書で、クロルデコンについては2つの毒性学的参照値が提案された。すなわち、慢性反復暴露耐容値は0.5μg/kg bw/day、急性暴露値は10μg/kg bw/dayである。今回AFSSAが提出した報告書で検討したさまざまな暴露シナリオから、最大値を設定するのが適切である食品のリストを作成することができた。当該アレテ案に記載されたこの最大値(50~100μg/生重量kgと200μg/生重量kg)はAFSSAの勧告に応えるものであり、当該アレテ案に好意的見解を示す。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/Object.asp?IdObj=31973&Pge=0&CCH=051011183720:26:4&cwSID=C27569D064A24E04B7ED618E10D71DB4&AID=0
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