食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01090080330
タイトル 英国健康保護局(HPA)、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)を産生する多剤耐性の大腸菌に関する報告書を公表
資料日付 2005年9月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国健康保護局(HPA)は9月12日、英国内における基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)を産生する多剤耐性の大腸菌(E.coli)によって引き起こされる疾病が増加している状況に関する初めての報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 E.coliは、通常は腸内に生息し無害な一般の細菌であり、泌尿器感染症の最も一般的な原因となる。ところがESBLを産生するE.coliは、抗生物質に対する耐性が強く、感染症の治療が難しい。
 報告書の著者の一人であるDr.Georgia Duckworthは、「我々の最近の調査で明確になった事は、問題の菌が腸内に生息しているということである。もし、人々が暮らしている通常の場所から検出されるとすれば、食品供給過程を通じて感染する可能性もあるため、一層の調査が必要である。」と述べた。
 HPAの報告書では以下について勧告している。
①問題点を明確にするために地域社会の泌尿器感染症に関するサーベイランスを強化すること。
②ESBL産生の細菌による疾病を特定するためのサーベイランスを義務付けること。
③ヒトの感染症罹患に関するリスク要因(感染経路、より良い管理方法の開発等)を明確にするために更に研究を進めること。
④地域社会及び病院内でヒトからヒトへ感染する程度を評価すること。
⑤一般の人々の腸内細菌叢にESBL産生E.coliが生息している程度を評価し、輸入食品(とくに生肉)を含む食品中からESBLを産生するE.coliが検出されるかどうかを調査すること。
⑥全ての研究室が問題の感染症を診断する標準的な方法を有することを確保すること。
⑦一般の開業医及び最前線の医療従事者に対し、一般的に見られる細菌も変化していること、そして治療はその変化を見定めて行う必要があることを通知すること。
 報告書の概要は次のURLより入手可能。
(http://www.hpa.org.uk/hpa/publications/esbl_report_05/default.htm)
 ESBL産生E.coliに関するQ&Aは次のURLより入手可能。
(http://www.hpa.org.uk/infections/topics_az/esbl/q_and_a.htm)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国健康保護局(HPA)
情報源(報道) HPA
URL http://www.hpa.org.uk/hpa/news/articles/press_releases/2005/050912_esbl.htm
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