食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01070440188
タイトル フランス食品衛生安全庁(AFSSA)、植物ステロール強化果物ジュース・ネクターに関する報告書の評価意見書
資料日付 2005年8月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品衛生安全庁(AFSSA)は競争消費不正抑止総局から、植物ステロールを強化した果物ジュース及びネクターについて英国当局が作成した初期報告書の評価を依頼された。
 植物ステロールは松油から採り、マーガリン、香辛料入りソース、ミルク及び発酵乳飲料への使用が許可されている(EC規則258/97)。当該製品は、250mL~330mL入りの3パックをセットにして包装した製品である。250mLパックに含まれる植物ステロールは1gで、他の食品から植物ステロールを摂取する場合は1日に250mL、当該製品が唯一の植物ステロール摂取源である場合は250mL入りパックを1日2本摂取することが推奨される。
 AFSSAは様々な製品への植物ステロール添加について何件かの意見書を出しており、①高コレステロール血症患者にとって植物ステロール添加(2g/day)は栄養学的な利点があることが最新のデータで確認されたこと、②植物ステロールを添加したほかの製品の摂取による累積リスクがあること、③植物ステロールの大量摂取による長期的な作用はよく分かっていないことの3点を指摘していた。
 植物ステロールを添加した食品の表示に関するEC規則608/2004では、摂取量は3g/dayを超えるべきではなく、当該食品は妊婦、授乳者及び5歳未満の子供には適していない旨を表示すべきであるとしている。また同規則によると、「当該食品は、コレステロール値を下げたい人に限定される」とあるが、この文言では、治療を受けている高コレステロール血症患者だけでなく、高コレステロール血症になるのを心配する人も含み得ることから、当該食品が対象とする集団が不明確であるとしている。また、リスク/便益の観点から、健康な子供は年齢に関係なく当該食品を摂取すべきではない。
 英国当局の評価については、以下に示す内容が指摘された。
①摂取単位の正確な容量(250mL×3又は、330mL×3)が不明確
②植物ステロールを添加していない製品と区別できる包装形態が不明確
③当該製品の摂取を対象としない集団が摂取するリスク
④当該製品が750mLを超過する(植物ステロールが3g/dayを超える)セットで包装された場合の過剰摂取リスク
⑤液体への添加は植物ステロールの過剰摂取につながり、また低減するのが望ましい単糖の摂取源ともなるため、液体である添加媒体の使用については再検討の余地がある。
 摂取量の累積リスクを考慮に入れた、植物ステロールの大量摂取による長期的な作用はよく分かっておらず、摂取期間が長引く場合にあっては医療調査が必要であることを強調すべきである。また、植物ステロール含有食品が増えることによる過剰摂取のリスクを懸念する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品衛生安全庁(AFSSA)
情報源(報道) AFSSA
URL http://www.afssa.fr/Ftp/Afssa/31136-31137.pdf
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