食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01040140294
タイトル WHO週刊疫学報告「中国の豚連鎖球菌による集団発生」
資料日付 2005年8月12日
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分類2 -
概要(記事)  WHOは週刊疫学報告(WER)Vol.80、No.32、8月12日付けをリリースした。
その中のアウトブレイクニュースで「中国の豚連鎖球菌(Streptococcus suis)による集団発生」について情報提供している。概略は以下のとおり。
 2005年8月3日、中国衛生部から豚連鎖球菌症により患者数206人、うち死亡者数38人という報告を受けた。中国の報告によれば患者18人が重体である。
 症例全ては四川省で発生している。同時期に四川省では豚に連鎖球菌感染が検出されている。この省は中国最大級の豚飼育地域の一つである。
 中国政府当局は、この集団発生の調査と封じ込めを最優先事項とした。中国農業部と衛生部は密接に協力して作業している。WHOとFAO は、新事実に関する迅速な情報提供を行う。
 中国の疫学者の調査では、最初のヒトへの感染は6月末に四川省資陽市で発生したとしている。2005年6月24日から7月21日にかけて、複数の当局は原因不明の患者20人が3ヶ所の病院に収容されたと報告している。WHO は7月22日に公式に集団発生に関する情報提供を受けた。その時点では、患者数20人、内死亡者数9人というものであった。
 それ以来、症例は四川省の11市・県で報告があった。報告症例の殆どは、成人男性の農民である。WHOが受けた報告は、病気の豚や死亡した豚との密接な接触がヒトへの感染の主要な感染原因であると示唆している。
 現地の臨床医が報告した病状には、高温、倦怠感、吐き気及び嘔吐、続いて髄膜炎、皮下出血、毒性ショック及び重篤な場合には昏睡がある。潜伏期間は短く病気の進行は早い。
 現地の専門家は、能動的サーベイランスを実施し更なる症例を求めている。現在のところ、中国当局はヒト-ヒト感染を示す証拠はないとしている。
 このヒトでの集団発生にはいくつかの異常な様相が存在しており、WHOは細かくフォローしている。病原物質を特定する診断試験を実施している取組の核心部分において、この集団発生を理解し迅速な封じ込めを確実なものとしてこれ以上の死亡者の出現を阻止することを勧告する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) WHO
URL http://www.who.int/wer/2005/wer8032.pdf
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