食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu01020300328
タイトル 遺伝子組換え(GM)油糧菜種の環境への放出
資料日付 2005年7月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  多くのニュースメディアは、2年前に英国で行われた大規模圃場試験において、遺伝子組換え作物油糧菜種と野生の類似種ノハラガラシの間に交雑がおこり強力な除草剤耐性を持つ交配種「スパーウイード」が発生したと報道したが、これに関して英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は、以下のような環境相のコメントを発表している。
 エリオット・モーレイ環境相は、政府が支援した実験及び研究において、GM作物の生物学的多様化(biodiversity)の問題を隠していることはないと強く否定した。また、GM油糧菜種とその野生類似種間の遺伝子の転移に関する政府の研究が公表された後、その発表に寄せられたコメントに答えて同相は、「遺伝子組換え技術が、絶対的に良いものであるとか悪いものであるとかを結論付けることが出来る人は、誰もいない。政府は、GM作物を促進するものではない。我々の役割は、政府の決定が防衛的であり、確実な証拠に基づいたものになっているかを確認することである。我々は、適切な方法のみを採用し、それぞれの作物を状況に応じて評価している。」と述べている。
 また、モーレイ環境相は、「油糧菜種の遺伝子が、その野生類似種に転移する可能性があることは、広く知られている。しかし、一部のメデイアが報道しているGM油糧菜種とノハラガラシの交雑によるハイブリッドの存在は、研究者によっては確認されていなかった。1年後にハイブリッドの可能性がある植物について調べたが遺伝子の転移は認められなかった。さらに、調査を徹底するが、重要なことは、ヒト及び環境を護ることである。現在、英国では、GM油糧菜種の試験栽培はなされていないし、EUでも商業規模の栽培は行われていない。」と付け加えた。
 GM油糧菜種に関し、政府の“環境への放出についての諮問委員会”(ACRE)が大規模圃場試験の結果について考察した7月18日付け報告書は、①のURLからまた、政府の生態学水文学(Center for Ecology and Hydrology)の科学者がDEFRAに報告した論文は②のURLから入手可能。
①(http://www.defra.gov.uk/environment/acre/advice/pdf/acre_advice65.pdf)
②(http://www.defra.gov.uk/environment/gm/research/pdf/epg_1-5-151.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) DEFRA
URL http://www.defra.gov.uk/news/2005/050725c.htm
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