食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00990050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価12に関する科学パネルの意見書
資料日付 2005年7月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)科学パネルは、現在EU加盟諸国で使用されている香料が健康に与える影響についての意見を欧州委員会から求められた。これら香料は、Flavouring Group Evaluation FGE.12に属する4種類の香料で、EU規則1565/2000のAnnex Iのグループ7(第一級脂環式飽和及び不飽和アルコール/アルデヒド/酸/アセタール/エステルで、脂環式アルコールを含むエステルを持つ。エステル/アセタールは非環式脂肪族、脂環式酸またはアルコール成分を含む)に属する物質である。今回は、第一級飽和及び不飽和脂環式アルコール、アルデヒド及びエステルについて評価した。
 4物質は全て一つ以上のキラル中心を持ち、構造クラスI(単純な化学構造をもち、効率よく代謝され、低い経口毒性を示す香料)に分類される。また、2物質が精油に存在することが報告されている。
 科学パネルは、これまで欧州における香料物質の摂取量推定にMaximised Survey-derived Daily Intakes (MSDIs)を標準として使ってきた。しかし、香料産業から提供された情報を調査した結果、多くの場合、MSDIによる推定方法では消費者の摂取量を過小評価するケースが明らかとなった。特に、年間生産量が少ない場合、その結果は顕著であったため、科学パネルはMSDIによる摂取量推定を留保した。
 それゆえ、科学パネルは、使用量が正常な場合、modified Theoretical Added Maximum Daily Intake (mTAMDI)による推定を行い、推定摂取量が対応閾値を越える場合には使用量に関する詳細なデータを求めることを決定した。
 標準MSDIによる推定では、当該グループの4物質は0.01~0.6μg/capita/daywであり、全て構造クラスIの閾値以下(1
,800μg/person/day)に収まっている。これら物質は、香料として使用される水準では、無毒の物質に代謝される。また遺伝毒性に関しては情報不足で評価不可能であるが、これら物質の化学構造や代謝データから、反応性代謝物が生成されるとは考えられない。それゆえ、標準MSDIに基づき、これらの物質が香料として推定摂取水準で用いられても安全性に懸念を引き起こすことはない、と考えられる。
 一方、mTAMDIによる推定では、構造クラスIに属する4物質の推定摂取量が1
,600~3
,700μg/person/dayとなり、1物質を除きいずれも上記の閾値を超えた。それゆえ、無毒の物質に代謝される1物質を除き、他の3物質に関してはより適切な暴露データが必要である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/afc/afc_opinions/1022/afc_op_ej208_fge12_en1.pdf
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