食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00960120110
タイトル カナダ、科学パネルがヒト用防虫剤シトロネラ油のリスクを再評価
資料日付 2005年6月17日
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分類2 -
概要(記事)  カナダ保健省病害虫管理規制局(Pest Management Regulatory Agency:PMRA)は6月17日、ヒト用の防虫剤シトロネラ油のリスク評価を独立の科学パネルで行うとする再評価通知を公表した。
 シトロネラ油は熱帯アジア原産イネ科オガルカヤ属の多年草である香料植物コウスイガヤから採る精油で化学構造の類似した多数のテルペン類の混合物である。これを15%以下含有する防虫剤は液状、懸濁状またはペースト状として蚊やハエを防ぐために、ヒトの皮膚に直接塗布される。塗布後約30分間有効であるが、人によっては頻繁に使用し、その使用量、曝露量は一定ではない。
 カナダ保健省は2004年9月にシトロネラ油を使用したヒト用防虫剤を再評価し、継続登録を廃止する旨の案を公表し、60日間の意見募集を行なった(http://www.pmra-arla.gc.ca/english/pdf/pacr/pacr2004-36-e.pdf)。天然シトロネラ油自体の安全性に関するデータはほとんどないが、構成成分である主要テルペン成分については、米国環境保護庁(EPA)のデータベースに、繁殖毒性、発生毒性のあることが報告されており、また、天然シトロネラ油に含まれるメチルユゲノールには、動物実験で発がん性のあることが報告されている。本剤の使用頻度と曝露量とが一定でないことから、PMRAはヒトへの健康リスクに関する説得性のあるデータが製造企業から提出されない限り、登録廃止をする旨の評価案を公表していた。
 今回、安全性に関する追加データの提出はなかったが、一方で天然物として安全性が公知である事や、長い使用実績についてのコメントが提出された。このため保健省は独立した科学パネルを召集し、リスクの再評価を行うこととした。再評価が終了するまでの間、関連商品は市場に流通するが、新たな申請は受理されない。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ保健省(Health Canada)
情報源(報道) カナダ保健省
URL http://www.pmra-arla.gc.ca/english/pdf/rev/rev2005-05-e.pdf
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