食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00820010294
タイトル WHOは「公衆衛生上の懸念の理由から、食品に含まれるアクリルアミドのレベルを低減しなければならないと専門家委員会が語る」と題する3月2日付けレポートを公表
資料日付 2005年3月2日
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分類2 -
概要(記事)  WHOは、2005年3月2日付けで「公衆衛生上の懸念から食品に含まれるアクリルアミドを低減しなければならないと専門家委員会が語る」と題したレポートを公表した。
 FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会(JECFA)のサマリーレポートでは、アクリルアミドの発ガン性が動物実験で判明しているので、意図せずに食品に含まれる汚染物質であるアクリルアミドが公衆衛生上の懸念となる可能性を警告している。また、アクリルアミドのヒトに対する神経毒性は、職業上及び事故による高い暴露という事例から判明しており、アクリルアミドはプラスティックなどを工業的に製造する過程で用いられている物質であるとし、以下の項目について概略を整理している。
 ①アクリルアミドは高温調理でいくつかの食品中に形成される。
 2002年スウェーデンの研究で、アクリルアミドは120℃以上でジャガイモや穀物をフライもしくは焼成している間に生成されると発表された。2002年に開催されたFAOとWHOの特別専門家会議では、食品を通じてのアクリルアミド暴露の健康への影響について更なる研究の必要性が述べられた。
 ②委員会は現在行われている諸研究の結論を踏まえ、更なる評価を求める。
 JECFAは、2月8日~17日にかけて会議を開催し、アクリルアミド及びそのほか5種類の食品汚染物質の健康リスクの可能性を議論した。委員会は、動物試験の結果を基に、アクリルアミドの毒性の最も重大な影響はガンで、今のレベルで汚染物質を含有している食品を摂取することは公衆衛生上の懸念であろうと結論した。
 ③食品中のアクリルアミドのレベルを低減させる方法を模索している食品産業界。
 JECFAは、産業界がさまざまな食品に含まれるアクリルアミドのレベルを低減させる措置の評価を行っているとの報告に注目している。委員会は食品に含まれるアクリルアミドの濃度を低減させる努力を引き続き行うことを勧告する。JECFAは、現在実施されている毒性研究の結果が得られれば、アクリルアミドを再評価することを勧告する。関連する長期研究から得られた複数の結果が2~3年のうちに入手できると考えられ、これらの研究が、現状のリスク評価の持つ不確実な部分をより小さくすることになる。FAOとWHOは食品に含まれるアクリルアミドのレベルを低減する努力を継続すべきであると勧告する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) WHO
URL http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2005/np06/en/index.html
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