食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00780350149
タイトル ニッケルの許容上限摂取量に関する意見書
資料日付 2005年2月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUでは現在、食品に添加されるビタミン及びミネラルに関してその許容上限摂取量を設定する作業を進めている。今回も、EFSAは食品中のニッケル摂取の上限水準を設定するよう要請された。The EFSA Journal (2005) 146
, 1-21
[案件] ニッケルの許容上限摂取量に関する意見書(Request N° EFSA-Q-2003-018)
[概要] ニッケルは人間に必要不可欠な物質とは見做されていない。実験動物ではニッケル塩の経口摂取による腎臓・脾臓・肺・脊髄組織への副作用が認められており、ラットの雌においては、最低投与量(1.3 mg nickel/kg body weight/day)で周産期死亡率の上昇が報告されている。また、ニッケル塩の発がん性に関するデータは十分ではない。
 ニッケルに敏感な者及びアレルギー性皮膚炎患者では、経皮暴露と同様に経口摂取でも同様の症状を発症し、低容量でも症状が悪化すると言われているが、データが不十分なため、許容上限摂取量は設定できない。
 平均的食事によるニッケル摂取量は、約150 μg/day(2.5 μg/kg body weight/day)であるが、高ニッケル含有食品を大量に摂取すれば、900 μg/day(15 μg/kg body weight/day)以上となる可能性がある。さらに、朝一番の水道水は1
,000 μg/Lのニッケルを含むこともあり、またキッチン用品から溶出する可能性もある。しかし、これらの数値は、いずれもラットに副作用を起こす最低量よりも低い。また、食品からのニッケル平均摂取量は、ニッケル敏感症の人の手の湿疹を悪化させると言われている最低摂取量の約3分の1程度である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/nda/nda_opinions/792/opinion_ul_nickel1.pdf
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