食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu00760250149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、旋毛虫や嚢虫(Cysticercus)に感染した食肉の冷凍方法の適合性と詳細に関する科学パネルの意見書を公表 |
資料日付 | 2005年1月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は1月17日、旋毛虫や嚢虫(Cysticercus)に感染した食肉の冷凍方法の適合性と詳細に関する科学パネルの意見書を公表した(51ページ、2004年12月1日採択)。 旋毛虫症は、線虫によって引き起こされる人獣共通感染症である。旋毛虫は草食・肉食・雑食動物などあらゆる哺乳類の肉に寄生し、ヒトも旋毛虫に感染した肉を消費することで感染し、しばしば重症になることがある。ヒトへの感染は、主に豚肉を媒介したものであったが、近年、イノシシ、熊、キツネ、犬や馬の肉も媒介主となることが判明し、また、稀にではあるが、旋毛虫が牛肉から発見されることもある。 豚肉の顕微鏡検査の代替手段として、豚肉を公定温度下で冷凍管理することにより、旋毛虫の感染力を破壊することが出来る。しかし、この冷凍管理は、近年、低温耐性をもった旋毛虫の広がり、特にEUへの新規加盟国における同種の広がりを考慮すれば、必ずしも有効な方法とはいえない。 北極圏地帯で発見され伝染力も弱いTrichinella nativaやTrichinella T6、温帯地域で発見され中程度の伝染力を有するTrichinella britoviなどは、いずれも低温耐性を有するが、科学的データが不十分であり、現行の冷凍管理方法が有効ではない可能性もある。ただし、旋毛虫を殺すための熱処理は食肉衛生基準にも適合しており、有効な方法だといえる。 また、嚢虫(Cysticercus)は、Taenia solium、Taenia saginata及びTaenia saginata asiaticaなど条虫の幼虫でヒトの腸に寄生し、嚢尾虫症を引き起こす。動物における嚢尾虫症のデータが不足しているのと同様、人の嚢尾虫症も届出伝染病に指定されていないため情報入手は非常に困難を極めているが、これまでの冷凍管理方法を考慮にいれ、豚・イノシシ・牛のと体を-10度以下で10日以上冷凍すれば、嚢虫(Cysticercus)を殺すことができ、Taenia solium、Taenia saginata及びTaenia saginata asiaticaによって引き起こされるヒトの嚢尾虫症の抑制管理に有効である、と結論を下した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | EFSA |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/142.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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