食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06760111535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、ビスフェノールA(BPA)に関するCOTポジションペーパーへの補足声明書を公表【2/3】 (2/4) |
| 資料日付 | 2026年7月6日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 4 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06760110535) 雌の生殖系に対するBPAの有害影響に関する最近のげっ歯類実験では、BPAにばく露された母動物由来のF1世代において、卵母細胞及び卵巣重量への影響に加え、生殖ホルモン、卵胞及び卵巣発達の変化が報告された(Ozkemahliら(2022)(文献24)、Gonzalez-Gomezら(2023)(文献25)、Teteauら(2023)(文献26))。また、in vivo(Gonzalez-Gomezら(2023)(文献25))及びin vitro(Teteauら(2023)(文献26))の両方において、遺伝子発現の変化も認められた。一方、中国北部の不妊治療クリニックに通院する女性111名を対象として2020~2021年に実施されたBPAばく露と卵巣機能及び卵巣予備能の関連を評価する研究では、因果関係を示すエビデンスは得られなかった(Zhangら(2023)(文献27))。Zhangら(2023)(文献27)のヒトの研究は、BPAの妊娠への影響を評価したものではなく、したがって、前述の動物試験との直接比較はできない。しかし、本研究は現時点で利用可能なヒトの研究のうち唯一の比較的大規模な研究であり、全体的なデータベースの充実に寄与するものである。 一般に、雌の生殖系への影響は、EFSA及びBfRの両方がPODとして採用した値より数桁上回る用量で認められていた。したがって、COTは、雌の生殖系への影響については、これ以上詳細な検討を行わず、雄の生殖影響に基づいて設定したHBGVは、雌の生殖系への影響に対しても保護的であるとするBfRの見解に同意した。 利用可能なすべてのエビデンスを総合的に評価した結果、COTは、BPAの雄の生殖に対する有害影響がクリティカル・エンドポイントであり、HBGVの導出に用いるエンドポイントとして採用されるべきであるとするBfRの評価に同意した。BfRの評価以降に公表されたデータは、BPAに関する全体的なデータベースの充実に寄与する有用な情報ではあったが、COTの現在の見解を変更するような新たな情報を提供するものではなかった。 その他の毒性学的エンドポイント 2023年、EFSAは、2015年の評価以降に利用可能になったエビデンスを特定するため、あらかじめ定められたプロトコルに従って評価を実施した。この評価には、EFSAの前回の評価(文献1)では検討されなかった一部のエビデンスも含まれていた。EFSAは、免疫毒性及び生殖毒性に加え、発がん性、遺伝毒性、肝毒性、腎毒性、心毒性、神経毒性及び発達神経毒性について検討するとともに、体重、肺、甲状腺、副甲状腺、下垂体、副腎、乳腺、骨髄への影響、血液学的影響及び代謝影響についても評価した。 BfRは、2015年のEFSA意見書(文献1)を出発点として、2013年以降に公表されたBPAの生殖毒性及び免疫毒性に関するエビデンスを収集するため、対象を絞った系統的文献レビューを実施した。また、EFSAがげっ歯類におけるクリティカル・ドーズ(critical dose)からヒトへの外挿に用いた係数について問題点を指摘するとともに、BPAのトキシコキネティクスに関する新たな知見についても検討した。このレビューでは代謝影響についても検討されたが、血清尿酸値の上昇に関する利用可能な研究は、定量的なハザード評価を行うには適切ではないと判断された。BfRは、このエンドポイントについて依然として不確実性が残っており、さらなるデータが必要であると指摘した。一方、肝臓及び腎臓への影響などのその他のエンドポイントは、EFSA((2015)、(2023))(文献1、2)及び欧州化学品庁(ECHA)(2014)(文献28)が、関心の対象となる用量範囲(ヒトでは、4 μg/kg体重/日以下)では有害影響が認められないと一貫して報告していることから、レビューの対象には含められなかった。BfRは、この結論に同意するとともに、BPAが遺伝毒性ハザードを有する、あるいは腫瘍形成活性を示す可能性は「低いから極めて低い(unlikely to very unlikely)」とするEFSAの結論に同意した。 COTは、BPAに関する文献からは遺伝毒性又は発がん性の可能性は示されておらず、また、免疫毒性又は生殖影響以外の有害影響はより多い用量でのみ認められるため、TDI設定との直接的な関連性はないとするEFSA及びBfRの見解に同意した。そのため、2024年にCOTが実施した対象を絞った文献検索(非系統的検索)では、BfRによる文献検索以降に公表された、BPAの免疫毒性又は生殖影響の可能性に関する研究を主な対象とした。また、網羅性を確保するため、病理学及び組織病理学に関する文献検索も合わせて実施した。検索語は比較的限定的であったものの、抽出された論文の中には、BPAをより広範な観点から扱ったものや、BPAの一般毒性を評価したものも含まれていた。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06760112535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://www.gov.uk/government/publications/supplementary-statement-to-the-cots-position-paper-on-bisphenol-a-bpa/supplementary-statement-to-the-cots-position-paper-on-bisphenol-a-bpa |