食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06670021535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、妊娠中の女性の食事における緑茶と紅茶に含まれる化学物質(カフェイン以外)の潜在的リスクに関するスコーピング・ペーパーを公表【1/4】 (2/3) |
| 資料日付 | 2026年1月27日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06670020535) 金属 重金属 チャノキにおける金属含有は、主に2つの経路(茶葉の加工工程(加工設備、包装材、貯蔵材からの汚染の可能性)とチャノキが栽培されている酸性土壌)に起因する。その他にも、降雨、大気中の粉じん、農薬や殺生物剤、肥料などが、茶葉の金属汚染の一因となる。マンガン、銅、亜鉛、鉄などの一部の重金属は代謝に不可欠な役割を果たすが、水銀、カドミウム、鉛、ヒ素などの他の重金属は必須ではなく、ごく微量であっても有害な健康影響を引き起こす可能性がある(Fanら, 2025)(※補足4)。 Shahら(2022)(※補足5)は、茶に含まれる重金属が妊婦(n = 400、茶を飲まない者n = 200、茶を飲む者n = 200)と胎児に及ぼす有害影響を分析した。母体血中のアルミニウム、銅、鉛、カドミウム、水銀、亜鉛の濃度に加えて、鉄、総鉄結合能(訳注 血液が鉄をどれだけ運ぶ能力を持っているかを示す指標)、フェリチンが分析された。著者らは、茶を飲むグループで妊娠高血圧症、母体の鉄欠乏、妊娠中の母体体重増加を認めた。また、妊娠中に茶を飲むグループは、茶を飲まないグループよりも、血漿中のアルミニウム、銅、鉛、カドミウム、水銀の濃度が高かった。著者らは、本研究の限界として、茶を飲むグループが摂取したカフェインの量を測定できなかったことを挙げており、カフェイン摂取と早産の関連を明確にすることができなかったと述べている。 Colapintoら(2016)(※補足6)は、妊娠中における茶の摂取と母体及び乳児の金属ばく露との関連を調査した。これらの解析には、MIREC研究コホート(訳注 カナダで実施された大規模な母子(母体-乳児)環境化学物質研究(Maternal-Infant Research on Environmental Chemicals (MIREC))に参加した妊婦の集団)のデータが使用された。妊娠週数20週以上の参加者(n = 1,954)で、金属ばく露のバイオマーカー・データが利用可能な参加者を対象とした。 母体全血中の鉛、カドミウム、ヒ素、総水銀、マンガンの濃度は、妊娠第1期及び第3期の診察時に測定された。これらの金属の臍帯血中濃度も測定された。 妊娠第1期の鉛の補正LSGM(訳注 共変量を統計モデルで調整して算出される幾何平均)は、紅茶を飲む参加者の方が紅茶を飲まない参加者よりも高く(LSGM 0.65 μg/dL; 95%信頼区間(CI) 0.62~0.69と0.61 μg/dL; 95%CI 0.59~0.62)、緑茶とハーブティーについては用量反応関係の証拠があった。妊娠第3期にハーブティーを摂取した参加者は、ハーブティーを摂取しない参加者よりも妊娠第3期の母体血及び臍帯血における鉛濃度が有意に高かった。著者らは、これらの結果は、血中鉛濃度と緑茶またはハーブティーの摂取との関連性を示す証拠を提供すると結論した。しかし、著者らは、紅茶を最も多く摂取した参加者のGM(幾何平均)血中鉛濃度は依然として1 μg/dL未満であり、カナダ人の血中鉛濃度の正常範囲内であることを認めている。 ヒ素(略) カドミウム COTは、「喫煙経験のない妊娠可能年齢の女性にとって、食品はカドミウムの主な摂取源である。評価によると、パン類、雑穀類、ジャガイモが食事からの摂取に最も大きく寄与している。水、土壌、粉じんなど、他の経路からのカドミウム摂取は、総ばく露量に占める割合はわずかである。トータルダイエットスタディ(TDS)による総ばく露量を考慮すると、EFSAが設定する耐容週間摂取量(TWI) 2.5 μg/kg体重/週に対して、平均寄与率は22~58%、P97.5では58~100%に相当する」と結論した。 クロム 妊婦の食事の一部として茶を摂取することによるクロムが健康リスクと特に関連していることを示すデータは、ほとんど、あるいは全く確認できなかった。 2014年、英国食品基準庁(FSA)はクロムを含む金属及びその他の元素に関する調査を実施した。茶葉(n = 24)においては、クロムはいずれも検出限界(0.04 mg/kg)を下回っていた(FSA, 2014a)(※補足7)。 鉛 2014年、FSAは紅茶(n = 42)と緑茶(n = 9)の茶葉検体に含まれる鉛の濃度の分析を実施した(FSA, 2014b)(※補足8)。これらの検体は、短時間(15秒)及び長時間(20分)で抽出された後、茶液(飲料)としても分析された。 結果として、乾燥茶葉中の鉛濃度は0.125~2.56 mg/kgと大きなばらつきが認められた。最も高い濃度は緑茶で確認され、9検体中5検体で鉛濃度が1 mg/kgを上回っていた。一方、抽出後の茶液に含まれる鉛濃度は低く、結果の半数は検出限界(LOD)(< 0.2 μg/L)未満であった。抽出時間を長くしても、鉛濃度の上昇はわずかであった。FSAの報告書は、分析対象となった抽出茶の摂取による鉛へのばく露は、あらゆる食事源からの鉛へのばく露レベルと比較しても、消費者の健康にとって懸念とはならないと結論している。 Gustinら(2020)(※補足9)、Tagne-Fotsoら(2016)(※補足10)、Wennbergら(2017)(※補足11)による研究では、コーヒー及び/または紅茶の摂取量の増加に伴い、母親の鉛ばく露量が増加するという関連性が報告されている。 水銀(略) (次ページの内容(補足):https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06670022535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Background - green and black tea in the maternal diet |