食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06620532149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えナタネLBFLFKの評価に関する科学的意見書を公表 (3/3)
資料日付 2025年11月5日
分類1 -
分類2 -
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(前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06620531149)


《食品/飼料の安全性評価》
 GMOパネルは、申請の全範囲を考慮する場合、ナタネLBFLFKの安全性について結論することはできない。GMOパネルは、申請者提供の情報に基づき、ナタネLBFLFKにて新たに発現するタンパク質群の安全性評価を実施した。GMOパネルは、ナタネLBFLFKにて新たに発現する伸長酵素群及び不飽和化酵素群の安全性は確証されないと結論する。同じくナタネLBFLFKにて新たに発現するAHASタンパク質は、ヒトの健康及び動物衛生に対し安全上の懸念を提起しない。
〈食品の安全性〉
 ヒトにおける栄養学的評価では、申請者はRBD油の意図される用途に関して詳細な情報を提供し、関連する脂肪酸の組成が予め定義されている食品リストを提出した(附属書C、補足2参照)。当該情報に基づき、GMOパネルは、申請者が提案し、本市販前リスク評価にて検討された使用条件下(附属書C)においては、RBD LBFLFK油の摂取は安全であり、ヒトに対して如何なる栄養学上の懸念も提起しないと結論する。将来、これらの使用条件(附属書C収載の食品類、及び、これらの食品中の最大脂肪酸濃度)が変更される場合、本評価にて実施された栄養評価を再検討する必要がある。
 規則(EC)No 1829/2003第6条(5)(e)に則り、さらに、規則(EU) No 503/2013に示されるとおり、本市販前リスク評価において検討された、食品に含有されるLBFLFK油の予測摂取量及び使用条件の適用状況を確認するため、市販後モニタリング(PMM)計画の実施が推奨される。
 GMOパネルは、提案されている表示は、GM作物の組成変化を十分に特徴付けておらず、科学的に正確ではないと判断する。したがって、表示は科学的に正確になるよう調整されるべきである。
 さらに、多価不飽和脂肪酸(PUFA)含有量の高い油を用いる揚げ物やその他の高温になる用途に対して確認されている潜在的な安全性上の懸念を踏まえると、RBD LBFLFK油の特定の食品用途(マーガリン・バター・油等、詳細は附属書C参照)に対して適切な表示を付すことにより、これらの食品類が高温になる用途に使用されないよう確保するための一助とできる可能性がある。
〈飼料の安全性〉
 動物に関しては、比較組成分析・栄養学的評価・利用可能な水生種における給餌試験の結果に基づき、GMOパネルは、陸上飼育動物・伴侶動物・水産養殖における使用に対して、ナタネLBFLFK由来の油及び全脂肪種子の安全性及び栄養学的妥当性は確証されないと結論する。よって、GMOパネルは、GM飼料の市販後モニタリングに関し、コメントを提供する立場にはない。
《環境リスク評価及びモニタリング計画》
 GMOパネルは、ナタネLBFLFKの持続性・侵入性の増大やナタネLBFLFKからの潜在的遺伝子伝播と関連する、環境に対する懸念を特定していない。同様に、GMOパネルは、陸上環境においては、ナタネLBFLFKが陸生非対象生物(NTOs)や生物地球化学的循環にリスクをもたらさないと結論するが、水生環境においては、NTOsや生物地球化学的循環に対するナタネLBFLFKの安全性に関し、結論することはできない。一部の懸念や一部の環境に対して環境リスク評価が決定的とはならなかったことから、GMOパネルは申請者提案の市販後環境モニタリング計画(PMEM)の妥当性に関し結論できない。
《結論》
 GMOパネルは、全範囲に渡る申請を検討対象とする場合、ナタネLBFLFKの安全性に関し結論することはできない。一方、GMOパネルは、申請者が提案し、本市販前リスク評価において検討された使用条件下においては、RBD LBFLFK油の摂取は安全であり、ヒトに対して栄養学上の懸念は提起されないと結論する。
(補足)
 1. 導入された各酵素の「正式名称・略語」は以下のとおり。
「D12D(Ps)・Delta-12 desaturase (Ps)」、「D6D(Ot)・Delta-6 desaturase (Ot)」、「D6E(Tp)・Delta-6 elongase (Tp)」、「 D6E(Pp)・Delta-6 elongase (Pp)」、「 D5D(Tc)・Delta-5 desaturase (Tc)」、「O3D(Pir)・Omega-3 desaturase (Pir)」、「O3D(Pi)・Omega-3 desaturase (Pi)」、「D5E(Ot)・Delta-5 elongase (Ot)」、「D4D(Tc)・Delta-4 desaturase (Tc)」、「D4D(Pl)・Delta-4 desaturase (Pl)」、「AHAS(At)・Acetohydroxy acid synthase」
 2. 附属書Cには、FoodEx2食品分類システムに基づいた意図される用途(申請者が提案する選択された食品群、総計82品目)、及びRBD LBBLFK油が添加される当該食品中の関連脂肪酸(EPA・DHA・DPA(クルパノドン酸)の総濃度、ステアリドン酸(SDA)濃度、γ-リノレン酸(GLA)濃度)の最大濃度が収載されている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9692