食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06560651314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、植物性食品におけるセレン含有量は地域によって異なるとの見解及びセレンに関するFAQを公表 (後半2/2) |
資料日付 | 2025年8月4日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06560650314) Q5: なぜ飼料にセレンが添加されるのか? A5: セレンはヒトにとって必須栄養素であるだけでなく、動物の健康にとっても非常に重要である。飼料作物も、ドイツやEUの植物性食品と同様に、天然のセレン含有量は少ないため、それだけでは動物に十分なセレンを供給することはできない。そのため、セレンは添加物として、牛や豚などの飼料に加えられている。 この目的には、有機セレン化合物と無機セレン化合物が利用可能である。有機セレン化合物は一般的に生物体内での利用効率が高く、組織にも蓄積される。ヒトが摂取する動物性食品の安全性を確保するため、飼料における有機セレン化合物の使用上限値は無機セレン化合物よりも低く設定されている(参照:欧州委員会施行規則(EU) 2019/804参照)。 飼料にセレンが添加されているおかげで、食肉や卵などの動物性食品は、植物性食品よりもヒトにとってより信頼性の高いセレン供給源となっている。 Q6: ビーガンは、セレン摂取に関して何に注意すべきか? A6: 略 Q7: セレン不足の健康リスクについて、何がわかっているのか? A7: セレンは、ヒトにとって必須の栄養素である。長期間にわたってセレンがまったく、あるいはほとんど摂取されない場合や、病気によってセレンの代謝が阻害されている場合、セレノプロテインの合成に悪影響を及ぼし、免疫系、筋肉の機能、精子の生成などに支障をきたす可能性がある。 ドイツ及び欧州では、セレンの摂取量が少なすぎることによる欠乏はまれであり、現在のところ、バランスの取れた食事を摂っている健康な人において、サプリメントなどでセレンを追加摂取することによって、慢性疾患の発症に対して健康上の良い効果もたらすという科学的証拠は存在しない。 しかしながら、慢性炎症性腸疾患、嚢胞性線維症(先天性代謝疾患)、腎不全など、セレンの利用効率が低下したり、セレンの喪失が増加する疾患に関連して、セレン不足のリスクが高まる可能性がある。 Q8: 過剰なセレン摂取の健康リスクについて、何がわかっているか? A8: 一般的なドイツの食事では、通常、セレンの過剰摂取は起こらないと考えられている。 急性セレン中毒は、極端に高濃度のセレンを含むサプリメントの摂取や、誤用による不適切な投与量によって起こる可能性がある。その症状には、嘔吐、呼吸困難、循環器系の問題が含まれ、まれに臓器不全を引き起こすこともある。 数グラムのセレンを摂取した際の急性セレン中毒は、心室細動や心不全など、死に至る可能性もある。 また、慢性的なセレンの過剰摂取(例:高用量のサプリメントの摂取)は、セレノシス、またはセレン中毒を引き起こす可能性がある。その結果、脱毛、爪の形成異常、ニンニクのような口臭、胃腸の不調(吐き気や下痢など)、さらには神経系の問題(いら立ちや疲労感など)が生じることがある。 脱毛は、セレンの過剰摂取による初期かつ十分に確立された症状とされている。この症状を根拠として、欧州食品安全機関(EFSA)は2023年にセレンの耐容上限摂取量(UL)を新たに設定した。その結果、成人(妊婦及び授乳婦を含む)のULは、従来の300 μg/日から255 μg/日に引き下げられた。 Q9: セレンのサプリメント摂取は有益か? A9: 略 その他の詳細情報 BfRのセレンに対する最大基準値に関する推奨値は以下のURLより入手可能である。 https://www.mikroco-wissen.de/cm/343/aktualisierung-2023-hoechstmengenvorschlaege-fuer-selen-in-lebensmitteln-inklusive-nahrungsergaenzungsmitteln.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/fragen-und-antworten/thema/selen-der-gehalt-in-pflanzlichen-lebensmitteln-schwankt-von-region-zu-region/ |