食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06120692314 |
タイトル | ドイツリスク評価研究所(BfR)、サルモネラ属菌感染症の防御に関するQ&Aを更新 (3/3) |
資料日付 | 2023年8月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | (この記事は 3 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06120691314) Q13. なぜメロンは病原菌を伝播するのか? A13. メロンをカットすると、サルモネラ属菌などの細菌が果皮から果肉部に侵入する可能性がある。さらに、手や汚染された調理器具(ナイフ、まな板)を介して病原体が果肉に付着することもある。 酸性度の低い果肉では、冷蔵せずに保管した場合、わずか数時間後にサルモネラ属菌が何倍にも増殖し、場合によっては深刻な健康リスクとなる可能性がある。感染予防には、消費者はカット済みメロンをすぐに喫食する、又は冷蔵する必要がある。 Q14. 感染者は他の人を感染させるか? A14. 感染者は腸炎のサルモネラ属菌を数週間にわたり便に排出する可能性がある。トイレ後の洗っていない手など、不十分な衛生状態により、調理の際にサルモネラ属菌が食品に移り、他の人に感染する可能性がある。 Q15. ペットがサルモネラ属菌に感染することはあるか? A15. ペットのサルモネラ属菌の感染は主に、餌がサルモネラ属菌に汚染されている場合に、その餌を介して発生する可能性がある。犬や猫は、生の肉や内臓等を与えるとサルモネラ属菌に感染する可能性がある。ペットとして飼われているが屋外への出入りを楽しむ猫も、感染した獲物の動物を介して感染する可能性がある。それ以外では、動物から動物への接触感染はかなりまれである。感染したペットは糞便を通してサルモネラ属菌を排泄し、ペットの飼い主は、猫のトイレ掃除やイヌの排泄物を拾う際などに感染する可能性がある。 若齢の動物はサルモネラ属菌の感染に特に感受性が高い。しかし、成体の動物は臨床症状を示さずにサルモネラ属菌保菌動物となる可能性がある。このため、下痢に苦しんでいるペットを取り扱うときは、ペットから感染しないよう、衛生面(手洗いなど)に一層の注意を払う必要がある。 Q16. サルモネラ症から消費者を守るために、BfRはどのような貢献をしているのか? A16. ドイツで報告されたサルモネラ症の数は、2010年から今日まで大幅に減少している。2010年に報告された26,960例のサルモネラ症例数に対し、2022年にはわずか11,256例の報告であった。この順調な進展は、とりわけ、家きんにおけるEU全体のサルモネラ属菌管理プログラムによるものである。同プログラムにおいて家きん群は定期的に検査され、特定のサルモネラ属菌が検出された場合は公的措置が講じられる。ドイツでは、各連邦州が検査結果を管轄する連邦省に伝える。このデータに基づいて、BfRは毎年当該管理プログラムの結果に関するドイツの報告書を作成し、欧州食品安全機関(EFSA)に伝えている。 さらに、BfRは毎年、人獣共通感染症サンプリング検査計画を起草しており、これは採択後にドイツ全域で有効な連邦・州プログラムとして実施される。当該サンプリング検査計画には、サルモネラ属菌を含む検査対象菌に関する具体的な仕様が含まれている。BfRは、自身のサルモネラ属菌に関するナショナルリファレンスラボラトリーと共に、サルモネラ属菌分離株の確認と特性評価に関与し、結果の科学的評価を作成する。これらの結果と関連するリスク評価は、人獣共通感染症の傾向と感染源に関する欧州報告書のためBfRによってEFSAに提供される。 BfRのサルモネラ属菌に関するナショナルリファレンスラボラトリーでは、集団食中毒調査の一環としてサルモネラ属菌の特性評価のための検査室検査も実施している。また、ドイツの他の研究機関に向けた室間共同試験(Ringversuche)も組織し、国内及び国際的な研究プロジェクトにも参加している。 Q17. 詳しい情報はどこで入手できるか? A17. サルモネラ属菌に関するさらに多くの情報は、BfRのWebサイトで閲覧できる。 ・地域施設における食中毒予防 https://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2021/05/sicher_verpffehlt__schutz_vor_lebensmittelfectionen_in_gemeinschaftseinrichtungen-266453.html ・一般家庭における食中毒予防 http://www.bfr.bund.de/cm/350/verbrauchertipps_schutz_vor_lebensmittelinfektionen_im_privathaushalt.pdf ・サルモネラ属菌とチョコレートに関する注意 https://www.bfr.bund.de/cm/343/salmonellen-und-schokolade.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zum_schutz_vor_infektionen_mit_salmonellen-199146.html |