食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06060100305 |
タイトル | 欧州連合(EU)、食品中の特定の汚染物質に対する最大基準値(maximum level)に関する、及び欧州委員会規則(EC) No 1881/2006を廃止する欧州委員会規則(EU) 2023/915(2023年4月25日) を官報で公表 (前半1/2) |
資料日付 | 2023年5月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州連合(EU)は5月5日、食品中の特定の汚染物質に対する最大基準値(maximum level)に関する、及び欧州委員会規則(EC) No 1881/2006を廃止する欧州委員会規則(EU) 2023/915(2023年4月25日) を官報(PDF版55ページ)で公表した。 (概要) (1) 委員会規則(EU)1881/2006は過去に何度も(訳注 46回)改定が行われており、今後も新たな改定が行われるため、新たな規則に差し換える。 (2) 規則(EU)1881/2006(過去に改定された規則)に定める最大基準値は、本規則において維持される必要がある。しかしながら、規則(EU)1881/2006で得られた経験から、及び規則を読みやすくするため、多くの脚注の使用を避け、食品のカテゴリーの定義に関して欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005附属書Iの参照を増やすことが適切である。 (3) 第11条:本規則は、官報告示日から20日後に施行するものとする。 (前文) (1)欧州委員会規則(EC) No 1881/2006は食品中の特定の汚染物質に対する最大基準値(maximum level)を定める。当該規則は既に何度も改正されており、今後も新たな改正が行われることになるため、差し替える必要がある。 (2) 最大基準値は、農業、漁業及び製造工程管理に準拠し、食品の摂取に関連するリスクを考慮し、合理的に達成可能な厳格なレベルで設定される必要がある。あり得る健康リスクの場合、汚染物質に対する最大基準値は合理的に達成可能な限り低く(as low as reasonably achievable (ALARA))設定される必要がある。そのような手法は、公衆衛生を保護するために食品事業者が汚染を可能な限り防止、低減する措置をとることを確実にする。必要な場合は、特定の製造工程管理を用いて、脆弱なグループである乳児及び幼児向けの食品を製造するために使用する原料の厳格な選別を通して、達成可能な最も低い最大基準値を確立することがこれらの脆弱なグループの健康にとってさらに適切である。また、原料の厳格な選別は、脆弱な集団を保護するために厳格な最大基準値が設定された最終消費者用に上市された特定の食品生産にとっても適切である。 (3) 公衆衛生の効率的な保護を徹底するため、最大基準値を超える汚染物質を含有する食品は、そのままで上市してはならず、また食品原料として使用したり、食品に混ぜたりしてはならない。 (4) EUにおいて特定の最大基準値が設定されていない乾燥食品、希釈された食品、加工及び複合食品に最大基準値の適用を可能にするため、食品事業者は管理当局に対し、具体的な濃度、希釈、加工係数、及び複合食品の場合は材料の比率を、それらの係数の案が正しいことを示す試験データを付けて提出する必要がある。 (5) 化学的な解毒化により産生される代謝物の安全性を毒性学的、科学的に示すエビデンスはないため、食品のそのような処理を禁止することが適切である。 (6) 選別その他の物理的処理を施すことにより、食品中の汚染物質を低減することが可能であると認識されている。売買への影響を最小化するため、最終消費者向け又は食品材料として上市されない特定の製品に関する汚染物質に対し、比較的に高いレベルを認めることが適切である。このような場合、最終消費者向け又は食品材料用として上市されるこれらの製品に関し設定される最大基準値を下回るレベルまで食品中の汚染物質の含有量を下げるために行われるそのような処理の効果を考慮し、汚染物質に対する最大基準値を設定する必要がある。これらの高いレベルの基準値の乱用を避けるため、当該製品の販売、表示及び使用に関する規則を定めることが適切である。 (7) 特定の製品には、食品以外の用途、及び特定の汚染物質に対する最大基準値の厳格な適用を緩めるか全く適用しない用途がある。これらの食品中の汚染物質に対する最大基準値の有効な施行が可能となるよう、これらの食品に対する適正な表示規定を定めることが適切である。 (8) バルチック海域由来の特定の魚種は、高レベルのダイオキシン類、ダイオキシン様PCB類(DL-PCBs)、及び非ダイオキシン様PCB類(NDL-PCBs)を含有する可能性がある。バルチック海域由来のこれらの魚種の大部分はこの基準値に適合せず、仮に最大基準値が適用された場合、食事から除外される可能性がある。しかしながら、食事から魚を除外することはバルチック地域の集団の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06060101305) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州連合(EU) |
情報源(報道) | 欧州連合(EU) |
URL | https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32023R0915 |