食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05720170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、補強データに照らしたペンジメタリンに対する農薬リスク評価に関する協議結果をテクニカルレポートで公表
資料日付 2021年11月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月17日、補強データに照らしたペンジメタリン(pendimethalin)に対する農薬リスク評価に関する欧州連合(EU)加盟国、申請者及びEFSAの協議結果をテクニカルレポート(2021年11月4日承認、29ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2021.EN6944)で公表した。概要は以下のとおり。
 ペンジメタリンは欧州委員会施行規則(EU) No 2017/1114の規定により2017年9月に認可が更新された。当該有効成分は欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009附属書II 3.7.2.1及び3.7.2.3の規定に従った難分解性(P)及び毒性あり(T)の基準を満たすため、同附属書II 第4項2の条件を満たし、したがって被代替候補(※訳注)として規則(EC) No 1107/2009第24条の規定に従って認可更新されなければならない。
 認可更新には、申請者は以下の2点に関して欧州委員会、欧州連合(EU)加盟国及びEFSAに対して補強情報を提出する義務を負う特別規定が付された。
1. 2018年12月末までに生物蓄積性の可能性、特にブルーギル(bluegill sunfish)に対する信頼できる生物濃縮係数(BCF)に関する情報
2. 欧州委員会による「地表水及び地下水中に存在する残留物の性質への水処理の影響評価に関するガイダンス文書」の公表後2年以内に、地表水又は地下水が飲用水用に取水される場合の地表水及び地下水中に存在する残留物の性質への水処理工程の影響に関する情報
 当該特別規定に従って、BASF Agro社は2019年1月、上記1に関する新たなドシエを提出し、報告担当加盟国(RMS)のオランダにより改訂更新評価報告書(RAR)において評価された。
 本テクニカルレポートは、RMSにより実施された意見募集過程の結果を要約し、受理された個々の意見に関するEFSAの科学的見解及び結論を提示する。環境中の分解及び挙動に関する項に関して、新たな試験又は以前の更新評価報告書において既に検討された試験の再評価が申請者から提出された。これらの試験及び再評価は補強データの要件の範囲外と考えられる。
 申請者は魚の生物蓄積性に関する3件の追加試験を提出し、それらは信頼性があると評価され、BCF値は種に依存することを確認した。専門家会議の場でBCFの値は親物質又は総放射性残留物で表すべきかを議論することが提案された。協議の結果と関係はないが、利用可能なBCF値の一つは規則(EC) No 1107/2009附属書II 3.7.2.2に定める2000のトリガー値より大きい。これに加えて、RMSは生物蓄積性の可能性に関連する追加の論証をいくつか提出した。専門家会議で生物蓄積性の可能性を議論し、魚食性鳥類及び哺乳類へのばく露量計算において用いるべきBCF値に関して合意することが提案された。
(※訳注)被代替の候補 特定の特性(注:有害影響)を持つ有効成分を含む植物保護製剤(PPP)に関して、EU諸国は、これらの有効成分が他の適切な解決策(化学的および非化学的)で代替できるかどうかを評価することが求められている。欧州委員会施行規則(EU) 2015/408に被代替候補リストが設定されている。以下のURLから関連情報が参照可能
http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04270150305
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-6944