評価書詳細
項目 | 内容 | 添付資料ファイル |
評価案件ID | kya20100216002 | - |
評価品目名 | MCPA | - |
評価品目分類 | 農薬 | - |
用途 | - | - |
評価要請機関 | 厚生労働省 | - |
評価要請文書受理日 | 2010年2月16日 |
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評価要請の根拠規定 | 食品安全基本法第24条1項第1号 | - |
評価目的 | 農薬の食品中の残留基準を設定するに当たっての食品健康影響評価 | - |
評価目的の具体的内容 | - | - |
評価結果通知日 | 2011年6月16日 | - |
評価結果の要約 | フェノキシ系除草剤である「MCPA」(CAS No. 94-74-6)について、農薬抄録、米国 資料及び豪州資料を用いて食品健康影響評価を実施した。 評価に用いた試験成績は、動物体内運命(ラット、イヌ、ヤギ及びニワトリ)、植物 体内運命(水稲及び小麦)、作物等残留、亜急性毒性(ラット、マウス及びイヌ)、慢 性毒性(イヌ)、慢性毒性/発がん性併合(ラット)、発がん性(マウス)、複数世代繁 殖(ラット)、発生毒性(ラット、マウス及びウサギ)、遺伝毒性等の試験成績である。 試験結果から、MCPA 投与による影響は主に体重(増加抑制)、肝臓(肝細胞肥大等) 及び腎臓(腎機能障害とこれに関連した腎病変)に認められた。発がん性及び生体にと って問題となる遺伝毒性は認められなかった。 ラットを用いた発生毒性試験において、母動物に毒性が発現する用量で胎児に骨格異 常及び骨格変異が発現しているが,母動物に毒性が発現しない用量では胎児に対する影 響はみられていない。また、マウス及びウサギを用いた発生毒性試験では母動物に毒性 が発現する用量においても胎児に対する影響はみられていない。ラットを用いた繁殖試 験においても、親動物に毒性が発現しない用量では児動物に対する影響はみられていな い。これらのことから、母動物に毒性が発現しない用量では、胎児・出生児に対して影 響を及ぼす可能性は少ないと考えられた。 各試験で得られた無毒性量のうち最小値は、イヌを用いた1 年間慢性毒性試験の0.19 mg/kg 体重/日であったことから、これを根拠として安全係数100 で除した0.0019 mg/kg 体重/日を一日摂取許容量(ADI)と設定した。 |
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評価結果の要約補足 | 農薬抄録 http://www.acis.famic.go.jp/syouroku/MCPA/index.htm | - |