食品安全委員会メールマガジン 第577号

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内閣府 食品安全委員会e−マガジン 第577号 平成31年1月16日
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┃今週の話題┃
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★食品安全モニター募集中!
[応募締切:平成31年2月4日(月)10:00まで]
食品安全委員会では、食品の安全性の確保に関する施策等について直接ご意見をお寄せいただくため、食品安全モニターを募集しています。
http://www.fsc.go.jp/monitor/bosyu/2019bosyu.html

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1. 委員長年頭所感
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内閣府食品安全委員会 委員長 佐藤 洋 

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 食品安全委員会は、我が国の食品安全を確保するため、リスクアナリシスの考え方に基づいて、科学的知見に基づき客観的かつ中立公正にリスク評価を実施しています。これまでに約2,600件を超える評価書を取りまとめました。
 さて、昨年ですが、食品安全委員会は設立から15年目の節目を迎えるとともに、委員の改選が行われました。新たに川西委員、香西委員、吉田(充)委員を迎え、新体制がスタートしました。新委員のあいさつについては、年誌「食品安全55号」(食品安全委員会HPに掲載)を是非ご覧ください。
 また、評価技術に関し、「新たな時代に対応した評価技術の検討〜BMD法のさらなる活用に向けて〜」と題した報告書がとりまとめられ、リスク評価において新たな方向性が示されました。(BMD(ベンチマークドーズ)につきましては、食品安全委員会HPの「食品の安全に関する用語集」をご覧ください。) このBMD法を、清涼飲料水の規格基準改正のための六価クロムの食品健康影響評価に適用して、耐容一日摂取量(TDI)を設定するとともに、日本人の一日摂取量の推定から、「現状のミネラルウォーター及び水道水の検出レベルにおいては健康影響が生ずるリスクは低いと考えられる」と評価しています。
 評価以外では、カンピロバクターやノロウイルスのリスクプロファイルをそれぞれ改訂した他、ファクトシートの更新や策定を行いました。具体的には、アニサキス症、鹿慢性消耗性疾患(CWD)、食品中のカフェイン、ウエルシュ菌食中毒、ボツリヌス症、A型肝炎です。このボツリヌス症(乳児ボツリヌス症)については、ファクトシートの改訂を踏まえ「お母さんになるあなたへ」のトピックに追加しました。これらの改訂等については、HP・Facebookなどを通じて情報発信をしています。
 リスクコミュニケーションについては、戦略的に取り組むこととし、学校教育関係者を重点対象とするとともにリスクアナリシスと食中毒(カンピロバクター等)を重点テーマとして、意見交換会や講座を開催しました。本年につきましては、ノロウイルスも加える予定です。
 食品安全委員会は、国民の皆様により一層信頼されるリスク評価機関になるよう、引き続き、国民の健康保護を最優先に、食品の安全性の確保に向けて、リスク評価とリスクコミュニケーションに取り組んでいく所存です。

 新しい年が、皆様にとって幸多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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2. 食品安全委員会などの開催結果
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■第726回 食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20190115fsc
日時:平成31年1月15日(火)
議事概要:
 (1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関するリスク管理機関からの説明について
・添加物 1案件1品目
・[1]食品添加物公定書追補の作成のための「食品、添加物等の規格基準」(昭和34年厚生省告示第370号)の改正に関する事項について、[2]25-ヒドロキシコレカルシフェロール
・厚生労働省から説明。
・本件については、「まる1 既存添加物「イソマルトデキストラナーゼ」及び「カキ色素」に係る成分規格を作成することについては、既に使用の認められている添加物であり、新たに成分規格を設定する場合、設定前と比較して、添加物の品質がより確保されること、まる2 既存添加物「エンジュ抽出物」の成分規格について、確認試験の改正を行うことについては、一般試験法で規定された操作法との整合を目的としたものであること、まる3 指定添加物「dl-α-トコフェロール」の成分規格について、性状の見直しを行うことについては、日本薬局方の規格と整合化されるものであること、また、日本薬局方の規格を満たす製品について、その品質の安全性に懸念があるとの知見はないこと」と認められることから、食品安全基本法第11条第1項第2号の人の健康に及ぼす悪影響の内容及び程度が明らかであるときに該当するものとし、リスク管理機関(厚生労働省)に通知することとなった。

・添加物 3品目(評価要請の取下げ)
・[1]アルミノケイ酸ナトリウム、[2]ケイ酸カルシウムアルミニウム、[3]酸性リン酸アルミニウムナトリウム
・厚生労働省から説明。
・本件については、食品健康影響評価要請が取り下げられたものと認め、添加物専門調査会における調査審議は中止することとなった。

・薬剤耐性菌 1品目(評価要請の取下げ)
・エフロトマイシン
・農林水産省から説明。
・本件については、食品健康影響評価要請が取り下げられたものと認め、薬剤耐性菌に関するワーキンググループにおける調査審議は中止することとなった。

(2)添加物専門調査会における審議結果について
・「Escherichia coli K-12 W3110(pWKLP)株を用いて生産されたプシコースエピメラーゼ」に関する審議結果の報告と意見・情報の募集について
・担当の川西委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書案について、意見・情報の募集手続に入ることとし、得られた意見・情報の整理、回答案の作成及び評価書案への反映を添加物専門調査会に依頼することとなった。

(3)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
・農薬「シエノピラフェン」に係る食品健康影響評価について
・農薬「ゾキサミド」に係る食品健康影響評価について
・事務局から説明
・「シエノピラフェンの一日摂取許容量(ADI)を0.05 mg/kg 体重/日と設定し、急性参照用量(ARfD)は設定する必要はないと判断した。」
「ゾキサミドの一日摂取許容量(ADI)を0.47 mg/kg 体重/日と設定し、急性参照用量(ARfD)は設定する必要はないと判断した。」
との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)に通知することとなった。

・プリオン「米国、カナダ及びアイルランドから輸入される牛肉及び牛の内臓」に係る食品健康影響評価について
・事務局から説明
・「米国、カナダ及びアイルランドのそれぞれから輸入される牛肉及び牛の内臓の月齢条件を「条件無し」としたとしても、人へのリスクは無視できる」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)に通知することとなった。
・また、本評価結果は、現在実施されているリスク管理措置を前提としたものであることから、リスク管理機関は、各国の規制状況について継続的に情報を収集する必要があり、リスク管理措置の変更等については随時、食品安全委員会へ報告を求めることとされた。

■専門調査会
○第58回 農薬専門調査会評価第四部会(非公開)
日時:平成31年1月11日(金)
議題: カルタップ、チオシクラム
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20190111no1

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3. 食品安全委員会などの開催案内
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■第727回 食品安全委員会
日時:平成31年1月22日(火)14:00〜
議題等:平成31年1月17日(木)15:00頃にホームページに掲載予定

■専門調査会
○第79回 農薬専門調査会評価第二部会(非公開)
日時:平成31年1月21日(月)14:00〜
議題:ジクロベンチアゾクス
http://www.fsc.go.jp/senmon/nouyaku/annai/nouyaku_annai_hyouka2_79.html

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4. お知らせ(食品安全等に関するFacebook・ブログ・メルマガのご案内)
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