メールマガジン 第434号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内閣府 食品安全委員会e−マガジン 第434号 平成27年11月11日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(今号の総文字数:約7,400字)

┏━━━━━┓
┃今週の話題┃
┗━━━━━┛

★季刊誌『食品安全』第44号を発行しました
http://www.fsc.go.jp/visual/kikanshi/k_index.html

★「食品媒介感染症防止に向けた食品安全確保のための定性的・定量的アプローチに関する国際シンポジウム」の参加者募集
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/tokyo_risk_annai271119_2.html

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

【目次】
1.食品安全委員会などの開催結果
[1]第583回食品安全委員会

★松本内閣府副大臣・酒井内閣府大臣政務官挨拶

★評価結果の通知
・微生物・ウイルス「ヒラメのKudoa septempunctata」
・添加物「次亜臭素酸水」
・農薬「マンデストロビン」
・農薬「イソピラザム」
・農薬「キノメチオナート」
・農薬「ビシクロピロン」

★評価の要請
・添加物1品目(諮問)
・添加物1品目(評価要請の取り下げ)

★専門調査会における審議結果
・添加物専門調査会「亜塩素酸ナトリウム」
・農薬専門調査会「アバメクチン」
・農薬専門調査会「イミシアホス」
・農薬専門調査会「サフルフェナシル」
・農薬専門調査会「シフルメトフェン」
・農薬専門調査会「チフェンスルフロンメチル」
・農薬専門調査会「フルエンスルホン」
・農薬専門調査会「プロチオコナゾール」

★食品安全関係情報(10月2日〜10月16日収集分)

[2]専門調査会
・第109回肥料・飼料等専門調査会
・第50回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)
・第106回新開発食品専門調査会
・第107回新開発食品専門調査会(非公開)
・第50回農薬専門調査会評価第三部会(非公開)
                             
2.食品安全委員会などの開催案内
・第584回食品安全委員会
・専門調査会

3.お知らせ(食品安全等に関するメールマガジンのご案内)      
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
━━━━━━━━━━━━━━━━
1.食品安全委員会などの開催結果
━━━━━━━━━━━━━━━━

■第583回食品安全委員会
日時:平成27年11月10日(火) 14:01〜16:01
傍聴者:19名
議事概要:
(1)松本内閣府副大臣・酒井内閣府大臣政務官挨拶 
・松本内閣府副大臣及び酒井内閣府大臣政務官から挨拶が行われた。

(2)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
【食品健康影響評価】
以下の審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知することとなった。
[1]微生物・ウイルス「ヒラメのKudoa septempunctata」
・生産段階において、ヒラメをK.septempunctataに感染させない対策を取ることがヒトのリスクを低減させるためには重要であると考えられた。K.septempunctataについては、DALYsの試算結果によると疾病負荷は著しく低いと考えられる。リスク管理機関においては、DALYsの試算結果を前提としつつ、取りうる対策について検討することが望まれる。
[2]添加物「次亜臭素酸水」
・「5,5-ジメチルヒダントイン」については、一日摂取許容量(ADI)を1 mg/kg 体重/日と設定する、「臭化物」については、一日摂取許容量(ADI)を0.9 mg/kg 体重/日(臭化物イオンとして)と設定する、「次亜臭素酸水」については、添加物として適切に使用される場合、安全性に懸念はない。
[3]農薬「マンデストロビン」
・一日摂取許容量(ADI)を0.19 mg/kg 体重/日と設定し、急性参照用量(ARfD)は設定する必要がないと判断した。
[4]農薬「イソピラザム」
・一日摂取許容量(ADI)を0.055 mg/kg 体重/日と設定し、急性参照用量(ARfD)を0.3 mg/kg 体重と設定する。
[5]農薬「キノメチオナート」
・一日摂取許容量(ADI)を0.0064 mg/kg 体重/日と設定し、急性参照用量(ARfD)を1.5 mg/kg 体重と設定する。
[6]農薬「ビシクロピロン」
・一日摂取許容量(ADI)を0.00028 mg/kg 体重/日、妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対する急性参照用量(ARfD)を0.01 mg/kg 体重、一般の集団に対する急性参照用量(ARfD)を2 mg/kg 体重と設定する。
*[1]ヒラメの寄生虫で、摂取することにより一過性の下痢や嘔吐を引き起こします。
*[2]殺菌料として使用されます。
*[3]殺菌剤で、今回、なたね及びいちごへのインポートトレランス申請がされています。
*[4]殺菌剤で、今回、はくさい、キャベツ等の新規登録申請及びかぼちゃへのインポートトレランス申請がされています。
*[5]殺ダニ剤・殺菌剤で、きゅうり、トマト等に使用します。今回、かんきつ及びりんごへの適用拡大申請がされています。
ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[6]除草剤で、日本国内での農薬登録はありません。今回、とうもろこしへのインポートトレランス申請がされています。

(3)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関するリスク管理機関からの説明について
[1]添加物1品目(諮問)
・亜セレン酸ナトリウム
・厚生労働省から説明
・既存の評価結果に影響を及ぼす可能性があるとは認められないことから、専門調査会による調査審議を経ることなく、委員会において評価することとし、必要に応じて評価書を改訂することとなった。
*栄養強化剤として使用されます。
[2]添加物1品目(評価要請の取り下げ)
・プロテイングルタミナーゼ
・厚生労働省から説明
・平成19年8月2日付けで厚生労働大臣から食品健康影響評価要請があった本品目については、取り下げられたものと認め、調査審議は中止することとなった。
*たん白質又はペプチド中のグルタミン残基に作用し、グルタミン側鎖のアミド基を加水分解してグルタミン酸残基に変換(脱アミド化)する作用を有するとされています。食品たん白質素材又は食品中のたん白質の溶解性、乳化特性等を向上させるものであるとされています。

(4)添加物専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
・「亜塩素酸ナトリウム」
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続きに入ることが了承された。
*漂白剤及び殺菌料として使用されます。

(5)農薬専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
[1]「アバメクチン」
[2]「イミシアホス」
[3]「サフルフェナシル」
[4]「シフルメトフェン」
[5]「チフェンスルフロンメチル」
[6]「フルエンスルホン」
[7]「プロチオコナゾール」
・農薬及び動物用医薬品「アバメクチン」については、「動物用医薬品専門調査会での審議を行う必要はない」こととする。7品目については、取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続きに入ることが了承された。
*[1]殺虫剤・寄生虫駆除剤で、なす、ピーマン、すいか、メロン、ねぎ、茶等に使用します。動物用医薬品としても用いられます。今回、トマト、きゅうり及びかんきつ類への適用拡大申請並びにいちご、レタス等へのインポートトレランス申請がされています。
*[2]殺線虫剤で、だいこん、なす、ばれいしょ等に使用します。今回、だいず、はくさい等への適用拡大申請がされています。
*[3]除草剤で、日本国内での農薬登録はありません。今回、大麦、さとうきび等へのインポートトレランス申請がされています。
*[4]殺虫剤で、りんご、いちご、茶等に使用します。今回、トマト、ペカン等へのインポートトレランス申請がされています。
*[5]除草剤で、大麦、小麦等に使用します。だいず、トマト等へのインポートトレランス申請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[6]殺線虫剤で、今回、きゅうり、トマト等への新規登録申請及びだいこん類、オクラ等へのインポートトレランス申請がされています。
*[7]殺菌剤で、日本国内での農薬登録はありません。今回、ブルーベリー、きゅうり等へのインポートトレランス申請がされています。

(注)*の記述は、物質の概要です。

(6)食品安全関係情報(10月2日〜10月16日収集分)について
・事務局から報告。
・ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)が公表した消費者モニタリングの結果について概要を説明。

詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151110fsc

■専門調査会【肥料・飼料等】【農薬】【新開発食品】

○第109回肥料・飼料等専門調査会
日時:平成27年10月28日(水) 10:00〜12:13
議題:
(1)専門委員の紹介
(2)専門調査会の運営等について
(3)座長の選出
(4)動物用医薬品(アモキシシリン)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151028ff1

○第50回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)
日時:平成27年10月29日(木) 14:10〜16:56
議題:(スピロテトラマト、チフルザミド)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151029no1

○第106回新開発食品専門調査会   
日時:平成27年10月29日(木) 14:00〜14:19
議題:
(1)専門委員紹介
(2)専門調査会の運営等について
(3)座長の選出
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151029sh1

○第107回新開発食品専門調査会(非公開)   
日時:平成27年10月29日(木) 14:30〜16:38
議題:(レア スウィート)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151029sh2

○第50回農薬専門調査会評価第三部会(非公開) 
日時:平成27年11月6日(金) 14:00〜16:27
議題:(イソウロン、イソキサチオン)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20151106no1

━━━━━━━━━━━━━━━━
2.食品安全委員会などの開催案内
━━━━━━━━━━━━━━━━

■第584回食品安全委員会
日時:平成27年11月17日(火) 14:00〜
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成27年11月12日(木) 15:00頃にホームページに掲載予定

■専門調査会【農薬】【プリオン】【遺伝子組換え食品等】【添加物】

○第49回農薬専門調査会評価第四部会(非公開)
日時:平成27年11月12日(木) 14:00〜
議題:(シメコナゾール、ピリオフェノン)
http://www.fsc.go.jp/senmon/nouyaku/annai/nouyaku_annai_hyouka4_49.html

○第96回プリオン専門調査会 
日時:平成27年11月13日(金) 14:00〜
議題:(飼料用ゼラチン及びコラーゲンに関する規制の見直し、イタリアから輸入される牛肉及び牛の内臓、めん羊及び山羊の牛海綿状脳症(BSE)対策の見直し)
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/annai/prion_annai96.html

○第143回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)  
日時:平成27年11月18日(水) 14:00〜
議題:(除草剤グリホサート及びイソキサフルトール耐性ダイズFG72系統(食品・飼料)、THR-No.2株を利用して生産されたL-トレオニン、ASP595-1株を利用して生産されたフィターゼ
http://www.fsc.go.jp/senmon/idensi/annai/idensi_annai_143.html

○第129回農薬専門調査会幹事会
日時:平成27年11月18日(水) 14:00〜
議題:(チフルザミド、フルオピコリド、ホセチルほか1品目)
http://www.fsc.go.jp/senmon/nouyaku/annai/nouyaku_annai_kanjikai_129.html

○第149回添加物専門調査会
日時:平成27年11月19日(木) 14:00〜
議題:
(1)専門委員の紹介
(2)専門調査会の運営等について
(3)座長の選出
(4)(過酸化水素)
http://www.fsc.go.jp/senmon/tenkabutu/annai/te_annai_149.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.お知らせ(食品安全等に関するメールマガジンのご案内)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■食品安全エクスプレス(毎日)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/johokan/mail_magagine.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

■関東農政局では、行政情報・地域の食と農のイベント情報等などの話題をタイムリーにお知らせするためメールマガジンを発行しております。
配信を希望される方は、こちらからお願いします。
http://www.maff.go.jp/kanto/houdou/kouhou/merumaga/index.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

■北陸農政局メールマガジン「あぐり北陸」
(配信登録をされる方はこちらからお願いします。)
http://www.maff.go.jp/hokuriku/mm/agrihokuriku.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

■九州農政局では、地域で食料・農業・農村の振興や活性化に取り組んでいる皆さんに、農林水産行政に関する情報や農林水産業に関する情報をお届けするメールマガジンを発行しております。
配信を希望される方は、こちらをご覧ください。
http://www.maff.go.jp/kyusyu/mailmagazine/index.html別ウインドウで開きます(外部サイト)

◆◇◆————————————————————————————
(編集後記)
先日、福井の従姉から越前塗のお椀をもらいました。越前には漆芸が盛んですが、漆は取れないそうです。昔、漆掻きの職人は、田植えを終えるとみちのくの山へ漆掻きに出かけて、稲刈りまでに戻ってきたものだそうです。その頃みちのくには、漆掻きの技術はなかったとのこと。
酒造りの技術者である南部杜氏は、逆にみちのくから米と水のいい土地に出稼ぎに行っていました。資源のあるところに技術を持つ職能集団が定住しているわけではないのは面白いことです。
(ぽにょ)
————————————————————————————◇◆◇

============================================================
[お知らせ]
■食品安全委員会e-マガジン第435号は、平成27年11月18日(水)配信予定です。
============================================================

※このメールはシステムが自動発行しておりますので、返信メールは受け付けておりません。
■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
www.fsc.go.jp/mailmagazine_back_number.html

■配信登録はこちら
[ウイークリー版+読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/entry/subscribers/insert?mag_id=35cca0985045a2091e101134e3a26be7別ウインドウで開きます(外部サイト)
[読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/entry/subscribers/insert?mag_id=e564c936d33a9581ec261adebd17991b別ウインドウで開きます(外部サイト)

[新着メール]
https://www.fsc.go.jp/newsreader/create

■配信中止・配信先変更はこちら
[ウイークリー版+読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/cancel/subscribers/cancel?mag_id=35cca0985045a2091e101134e3a26be7別ウインドウで開きます(外部サイト)

[読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/cancel/subscribers/cancel?mag_id=e564c936d33a9581ec261adebd17991b別ウインドウで開きます(外部サイト)

[新着メール]
https://www.fsc.go.jp/newsreader/cancel

■食品安全委員会からのご案内
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/e_oshirase_info.html

=========================================================================
[食品安全委員会e-マガジン]
編集:食品安全委員会e-マガジン編集会議
発行:内閣府食品安全委員会事務局情報・勧告広報課
〒107-6122 東京都港区赤坂5-2-20
赤坂パークビル22階
http://www.fsc.go.jp/

 

〒107-6122 東京都港区赤坂 5-2-20 赤坂パークビル22階 TEL 03-6234-1166 FAX 03-3584-7390 ほげほげほげ げほげほげほ
食品安全委員会事務所所在地図(別ウインドウで開きます)