研究情報詳細

評価案件ID cho99920131204
評価案件 ハイリスクグループにおける評価に関する研究-不確実係数の妥当性について(研究課題番号1204)
資料日付 2014年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要  食品添加物を含む化学物質のヒト健康影響評価の際に重要なリスクアセスメントにおいて、いわゆる不確実係数(uncertainty factor)として通常は100 (種差:10、個体差:10)が用いられている。化学物質の安全性評価で無毒性量(NOAEL)を設定するときに、動物実験を用いた各種毒性試験では通常は健常な動物が用いられている。しかしながら、ヒトでは糖尿病、高血圧症、高脂血症など生活習慣病に罹患する割合が高く、そのようなヒトに対しても「個体差10」の範疇に収まるかどうかは重要である。
 そこで本研究では、被験物質としてアセトアミノフェンと3-MCPD(3-monochloropropane-1,2-diol)を用い、健常な動物と疾患モデル動物(糖尿病、高血圧、高脂血症の各疾患モデル動物)とでNOAELに違いがあるかどうか、もしある場合はその差が個体差10の範囲に収まるかどうかを検討した。
 その結果、糖尿病、高脂血症モデル動物では健常動物とのNOAELの差が10未満であった。また、高血圧症モデルではアセトアミノフェンに関しては10未満であったが、3-MCPDではNOAELを特定できず、最低用量の最小毒性量(LOAEL)であった。
 結論として、少なくとも今回用いたアセトアミノフェンと3-MCPDに関しては、生活習慣病のヒトに対しても新たな不確実係数を設定する必要はないものと思われた。ただし、一部ではさらに低用量での検討が必要であり、その他の被験物質に関しても更なる検討が必要であると思われる。

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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