Q&A詳細

評価案件ID mob20110900006
タイトル 食品添加物(保存料)の印象について
公表日 2012年11月1日
問い合わせ・意見 食品添加物(保存料)は わが国において、とても大事な食品添加物であるにもかかわらず国民意識は必ずしも有効とは思われていない印象を受ける。保存料の有効性と経済効果の存在、それと使用量に関してはADI(摂取許容量)にて厳格な規制と使用基準があるため身体不具合は発生しないことを知らしめる行動が必要であると思う。
問い合わせ・意見分類 食品安全委員会活動一般関係
コメント元 食品安全委員会
コメント 食品添加物の安全性については、厚生労働省からの評価依頼を受けて、食品安全委員会が慢性毒性試験、変異原性試験、繁殖毒性試験、催奇形性試験、抗原性試験等の成績を基に評価を行っています。その評価結果を踏まえ、厚生労働省において必要に応じて使える食品や使用量の限度について使用基準を決めているほか、健康被害を引き起こす原因となる有害な不純物等が添加物そのものに含まれることがないよう個別に成分規格を定めて、食品添加物の安全性及び品質を確保しています。また、食品安全委員会では、リスク評価の結果が適切に管理され、施策に反映されているかモニタリングも実施しています。

食品安全委員会ではリスク評価等の内容をわかりやすく解説したDVDを作成しています。食品添加物については、DVD「気になる食品添加物」において、食品添加物はどんなものか、どのように安全性を評価しているのかをドラマ形式で分かりやすく解説しています。映像は食品安全委員会のホームページから御覧いただけるほか、送料のみの負担でDVDの貸出も行っておりますので、是非御利用ください。

また、食品添加物の健康への影響に関しては、国際機関や諸外国においても、新たな知見をもとに再評価を実施していることから、食品安全委員会としては、国際機関、各国のリスク評価や研究結果、取組等について情報収集を行うとともに、引き続きわかりやすく整理して情報提供に努めてまいります。

なお、食品安全委員会では、国内外の食品安全関係情報を収集しており、アスパルテームに関する海外情報(食品添加物として安全であるとの情報)については、第347回食品安全委員会会合において紹介しています。

http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100909sfc
 
〔参考〕
○食品安全委員会
「映像配信」
http://www.fsc.go.jp/osirase/dvd-ichiran.html
コメント元 厚生労働省
コメント 生鮮食品等に対して発色や変色防止等の目的で食品添加物を使用することは、品質、鮮度等について消費者の判断を誤らせるおそれがあるため、使用が禁止されております。このような使用がなされることがないよう今後も指導等に努めてまいります。

食品添加物摂取量調査(平成18年度)において、食品からの添加物摂取量は0.05mg/人/日でした。50kgの成人で換算したADI(一日摂取許容量)は、2000mg/人(50kg)/日であり、摂取量はこの値を大きく下回るものです(許容摂取量に対して0.0025%)。

引き続き、食品中の甘味料等の摂取状況の調査を行い、必要に応じて適切なリスク管理を講じてまいります。

添加物を含む食品の安全性に関する情報提供については、審議会における審議を公開し、審議状況や資料をホームページに掲載しているほか、リスクの評価者、管理者と消費者、事業者、専門家等の間で情報や意見の交換(リスクコミュニケーション)を行うなど関係者の相互理解を図る取組みを行っています。

ご指摘いただきましたことを参考にし、リスクコミュニケーションの推進にも努めてまいります。

添付資料ファイル -