Q&A詳細

評価案件ID mob20110100013
タイトル 食肉の生食と食中毒を考えて
公表日 2011年9月7日
問い合わせ・意見 食肉の生食嗜好の消費者が多くいるが、「生食用食肉の衛生基準」の周知や菌数がわずかでも食中毒が発症することを認識し、予防策をポスター・チラシで知らせ、店頭に「肉を生で食べないで」のポップを立て注意を促すべきだ。
問い合わせ・意見分類 食品安全委員会活動一般関係
コメント元 食品安全委員会
コメント 食品安全委員会は、平成16年12月に、食中毒原因微生物を委員会が自ら食品健康影響評価を行う案件として決定し、①食中毒原因微生物の評価指針の取りまとめ、②評価対象とすべき微生物の優先順位の検討及び③個別の微生物の食品健康影響評価の実施を行うことについて微生物・ウイルス専門調査会に付託しました。
牛肉を主とする食肉中の腸管出血性大腸菌については、食品健康影響評価を行うべき優先順位の高いものの一つとして同専門調査会において審議が行われ、「腸管出血性大腸菌感染症は暫増傾向にあり、牛肉及び牛内臓肉を生又は加熱不十分な状態で喫食する事例で食中毒が多く、重症例及び死亡例もみられることから、速やかなリスク評価及びリスクコミュニケーションが必要な案件と考える。現在実施中の牛内臓肉の汚染率・汚染濃度等に関する研究結果等によってデータ収集等が行われれば、一定の定量的リスク評価が実施可能と考える」との結果が報告されたことから、引き続きデータ収集等に努めることとしたところです。
また、食品安全委員会のホームページにおいて、公衆衛生上に影響を及ぼす重要な特性や対象微生物・食品に対する規制状況等について取りまとめた「食品健康影響評価のためのリスクプロファイル~牛肉を主とする食肉中の腸管出血性大腸菌~(改訂版)」を公表するとともに、「腸管出血性大腸菌による食中毒の防止について」を「重要なお知らせ」に掲載しました。「重要なお知らせ」には「バーベキューによる食中毒を防ぐために」という文書も掲載して、食中毒に関する注意喚起を行っていますので、是非ご覧下さい。
今後とも、食中毒原因微生物に係る新たな知見・データの収集と分かりやすい情報提供に努めてまいります。
〔参考〕
○食品安全委員会
「食品健康影響評価のためのリスクプロファイル及び今後の課題~牛肉を主とする
食肉中の腸管出血性大腸菌~(改訂版)」
http://www.fsc.go.jp/sonota/risk_profile/risk_ushi_o157.pdf
「腸管出血性大腸菌による食中毒の防止について」
http://www.fsc.go.jp/sonota/risk_profile/risk_profile.pdf
「バーベキューによる食中毒を防ぐために」
http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku/barbecue_chudoku.pdf
コメント元 厚生労働省
コメント 厚生労働省では、成型肉を含む食肉の加熱不足及び生食に関して、本年5月に内閣府の運営する政府広報オンラインのお役立ち記事として「ご注意ください!お肉の生食・加熱不足による食中毒」を広報するとともに、8月に政府広報新聞突き出し記事として「夏はO157など細菌による食中毒にご注意!」を広報して情報提供しています。 
また、本年9月には動画「お肉はよく焼いて食べよう」を作成し、食品安全部ホームページに掲載していますのでそちらもご参考にしてください。
今後とも、分かりやすい情報提供に努めてまいります。
〔参考〕
○政府広報
「ご注意下さい!お肉の生食・加熱不足による食中毒」
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201005/4.html
「夏はO157など細菌による食中毒にご注意!」
http://www.gov-online.go.jp/pr/media/paper/tsukidashi/990.html
○厚生労働省
「お肉はよく焼いて食べよう」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/syouhisya/index.html
添付資料ファイル -