Q&A詳細

評価案件ID mob20110100008
タイトル 鳥インフルエンザに対する抜本的な対策の必要性について
公表日 2011年9月7日
問い合わせ・意見 日本人にとって、最も安価で、食卓に乗りやすい動物性蛋白質は鶏肉である。近年、各地において鳥インフルエンザが確認されている。今こそ全国の養鶏場・養鶉場を監査し、鳥インフルエンザの発生防止に真剣に取り組んでいるか確認する対策を打つべきである。
問い合わせ・意見分類 食品安全委員会活動一般関係
コメント元 食品安全委員会
コメント 食品安全委員会では、宮崎県において鳥インフルエンザの発生が確認された平成23年1月22日以降、ホームページにより『鶏卵・鶏肉の安全性について、食品安全委員会では、我が国の現状においては、鶏肉や鶏卵を食べることにより、高病原性鳥インフルエンザがヒトに感染する可能性はない』という認識を、「鶏肉・鶏卵の安全性に関する食品安全委員会の考え方」(平成19年10月4日)として情報提供しています。

今後も関係府省が連携して、今回の事案のような場合に国民の皆様が過度に心配されたり、無用な風評被害等が生じないよう、適時適切な情報提供に努めてまいります。

食品安全モニターの皆様におかれましては、食品安全委員会等の情報を活用して、地域への情報提供等をお願いします。

〔参考〕
○食品安全委員会
「鳥インフルエンザについて」
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori20110122.pdf

コメント元 農林水産省
コメント この度は貴重なご意見をありがとうございました。

高病原性鳥インフルエンザのまん延を防止するためには、家きんと野鳥との直接・間接の接触の遮断による感染予防、飼養している家きんの状況の継続的な観察による早期通報が何より重要だと考えております。

今回の一連の高病原性鳥インフルエンザの発生に際しては、直ちに専門家からなる疫学調査チームを現地に派遣し、発生農場等の立入調査を実施しました。その結果、発生農場には、

 ① 防鳥ネットに隙間・穴がある
 ② ネズミ等の野生生物が鶏舎内に侵入している
 ③ 農場内外で靴を履きかえていない、消毒していない
 ④ 未消毒の地表水を飲用水として使用している

といった衛生管理上の問題が確認されたところです。
(疫学調査の概要につきましては、下記のアドレスをご参考ください。)

このため、農林水産大臣は、平成23年1月29日、「緊急都道府県農務部長会議」を開催し、都道府県に対して、

① 都道府県内の家きん飼養者が、1人残らず、家畜伝染病予防法に基づく飼養衛生管理基準及び飼養衛生管理チェック表を遵守するよう、都道府県が責任を持って点検・指導する

② 都道府県は、当分の間、管内の家きん飼養者に対し、死亡羽数が通常の2倍以上になった場合、異常がある場合等に、都道府県に必ず報告するよう、指導する
ことを、強く要請いたしました。

農林水産省としては、各県と連携し、早期の封じ込めに全力をあげるとともに、全都道府県において、感染予防と早期通報を徹底していく考えです。
今後とも、家畜衛生の推進にご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

〔参考〕
○農林水産省
「第38回 家きん疾病小委員会」及び「高病原性鳥インフルエンザ疫学調査チーム 第1回 検討会概要」
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/eisei/index.html


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