Q&A詳細

評価案件ID mob20110100005
タイトル 農薬の安全性について
公表日 2011年9月7日
問い合わせ・意見 人間が化学的に作り出した農薬ではあるが、一歩間違えば毒になる。しかし、今の日本の農業では、無農薬はありえないのではないか。農薬について間違ったイメージを持つ消費者が増えないよう、農薬を使った作物の安全性についてきちんとしたデータに裏付けされた説明をしてもらいたい
問い合わせ・意見分類 食品安全委員会活動一般関係
コメント元 食品安全委員会
コメント 農薬の食品健康影響評価では、種々の安全性試験の成績を評価してADIを設定しています。さらに、食品衛生法では、一日あたりの農薬摂取量がADIを超えないよう作物ごとに残留農薬基準が設定されています。この残留農薬基準は、国産・輸入を問わず我が国で流通する食品を対象としており、いずれもが食品衛生法に基づく規制を受けることとなります。

なお、危害要因ごとの健康への影響に関しては、国際機関や諸外国においても、新たな知見をもとに再評価を実施していることから、食品安全委員会としては、その情報について収集を行い、リスク管理機関と共有することとしている。また、国民の皆様にリスク評価や食品の安全性に関する理解を深めていただくため、わかりやすく整理して情報提供するほか、情報の共有や意見交換を行うリスクコミュニケーションに積極的に取り組んでいます。
コメント元 厚生労働省
コメント 食品中に残留する農薬については、食品衛生法に基づき残留基準が設定されており、この基準を超えて残留するものの販売等が禁止されています。農薬の残留基準は、毒性試験等をもとに専門家による科学的な評価を経て設定されるもので、推定される一日あたりの摂取量が農薬成分のADI(一日摂取許容量)を超えることがないよう、各食品の摂取量を勘案し、設定しています。

また、市場に流通している食品の監視については都道府県等が、輸入時については国が計画的に検査を実施し、食品衛生法に違反するものが流通していないか確認しています。
コメント元 農林水産省
コメント 〈農薬の安全性について〉
高温多湿で病害虫の発生が多い我が国において、農薬は、農産物の安定生産のために不可欠な資材です。しかし、病害虫防除の目的を達成しても、人の健康や環境へ悪影響があっては意味がありません。かといって、防除効果がないような使い方をしても農業生産にプラスにはなりません。それゆえ、農薬の登録に当たっては、農薬の効果や人畜への安全性、農作物等への残留に関する様々な試験結果に基づき、安全性を検証した上で、防除効果が得られるよう、使用量や使用回数、使用時期などの使用基準を設定しています。加えて、農薬使用者が使用基準を遵守して、農作物等を生産するよう指導しています。

今回、農薬の役割について、ご理解いただけたことをうれしく思っております。今後とも、ていねいな情報提供に努めてまいりたいと思っております。
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