Q&A詳細

評価案件ID mob07018000007
タイトル 妊婦のアルコール摂取について
公表日 2007年10月26日
問い合わせ・意見 妊娠授乳中の飲酒は時期や量にかかわらず胎児に影響を与えることを、もっと広く知らせる必要を感じる。母子手帳に飲酒の危険性の記載をすることや、母親教室のような場で危険性を説明し、同時にパンフレットを配るなどしてほしい。
問い合わせ・意見分類 その他
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成17年9月分)
食品安全委員会では「妊婦のアルコール飲料の摂取による胎児への影響」について、ファクトシート(科学的知見に基づく概要書)を作成し、公表しております。http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-alcohol.pdf
その中で、
①妊婦が摂取したアルコールは胎盤を通じて胎児の体に入りますが、胎児(又は胎児となる前の胎芽の段階)にそのアルコールがどのように作用してFAS※を引き起すのかについては胎児の発育過程そのものに不明な点が多いことや妊娠中に飲酒した時期、飲酒の頻度や飲酒量、母親と胎児の健康状態や遺伝的素因など様々な要因が関係することから十分に解明されていないこと
②しかし、最近の研究から、アルコールの代謝に伴って発生する物質が胎児の細胞を傷つけたり、神経細胞の正常な発育に必要ないくつかの物質の作用をアルコールが阻害してしまう可能性など、様々な原因が複雑に絡み合いながらFASの発生に関与しているものと考えられること
③アルコールによる胎児の障害は妊娠中であれば何時でも起きる可能性があります。また妊娠中に飲酒しても安全なアルコールの量は明らかにされておらず、妊娠中の飲酒はその量や時期に関わらず胎児に悪影響を与える恐れがあるとされていること
について情報提供しているところです。
食品安全委員会としては、引き続き、妊婦のアルコール飲料の摂取による胎児の影響について、国内外から新たな科学的知見の情報収集を行うとともに、国民の皆様への情報提供に努めてまいります。
※FAS(胎児性アルコール症候群):妊娠中にアルコールを摂取した女性から生まれた子供に①特徴的な顔貌(小さな目、薄い唇など)、②発育の遅れ、③中枢神経系の障害(学習、記憶、注意力の持続、コミュニケーション、視覚・聴覚の障害など)などの先天異常が見られる場合があり、これを「胎児性アルコール症候群(FAS)」と呼んでいます。 <!--PAUSE-->
コメント元 厚生労働省
コメント (平成17年9月分)
厚生労働省においては、平成13年度に設置した「母子健康手帳改正に関する検討会」の報告をもとに、母子健康手帳の様式の作成例として示している省令様式以外の部分について、各市区町村において、適宜、以下の妊娠中及び育児期間中の飲酒等に関する内容を反映させるよう通知する等、妊娠中及び育児期間中の飲酒に関する情報提供に向けて取り組んでいるところです。
厚生労働省では、市町村等において妊産婦に対する適切な情報提供がなされるよう都道府県等を通じた指導、情報提供に今後とも努めてまいります。
(参考)妊娠中及び育児期間中の喫煙・飲酒について
近年における妊産婦の喫煙率の増加等を踏まえ、任意記載事項の作成例の「すこやかな妊娠と出産のために」の欄に、妊娠中及び育児期間中の妊産婦や父親など周囲の人の禁煙並びに妊産婦の飲酒についての記載を充実する。 <!--PAUSE-->
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