Q&A詳細

評価案件ID mob07014000003
タイトル ジアシルグリセロールについて
公表日 2007年10月26日
問い合わせ・意見 厚生労働省は、高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について食品安全委員会に意見を求めている。食品安全委員会は、今何が問題になっているのか、現時点での該当食品の安全性、特定保健用食品許可の見直しはなされるのか、審議結果が出るまでのスケジュールなどについて、明らかにすることを望む。
問い合わせ・意見分類 新開発食品関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成17年12月分)
食品安全委員会では、平成17年9月20日、厚生労働省より食品健康影響評価の依頼を受け、新開発食品・添加物専門調査会合同ワーキンググループにおいて、「人の健康に影響を与えるような発がんプロモーション作用※がジアシルグリセロール(DAG)にあるのか」ということを主な論点として、平成17年12月末までに3回にわたって議論を行ってきております。具体的には現在、①遺伝子改変動物を用いた実験から得られたデータをどのように評価するか、②DAGが消化管内でどのように変化し、吸収されるのか、さらに体内や細胞内でどのように変化するのか、③発がんプロモーション作用の有無について、また発がんプロモーション作用があった場合はどのように評価するかなどについて、多くの専門家から御意見もいただきながら、慎重に議論を進めているところです。
また、厚生労働省では現在も追加試験が行われており、その結果も踏まえて評価を行う必要があると考えられることから、今後のスケジュールについては現時点では未定ですが、これからも会議を公開で行うとともに、さらに議事録についても委員会のホームページで公開することにより審議内容や手続きの透明性を図りたいと考えています。
なお、審議経緯等の詳細については、ホームページを御覧ください。http://www.fsc.go.jp/senmon/tenkabutu/index.htmlhttp://www.fsc.go.jp/senmon/sinkaihatu/index.html
※ 発がんを促進する作用 <!--PAUSE-->
コメント元 厚生労働省
コメント (平成17年12月分)
高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食品については、平成15年に薬事・食品衛生審議会において安全性、有効性が確認され、特定保健用食品として認められたところですが、薬事・食品衛生審議会新開発食品調査部会報告書において、「念のために、より感度の高いラット等を用いた二段階試験を追加的に行うこと」とされました。また、食品安全委員会からは、薬事・食品衛生審議会による安全性審査は妥当とされましたが、二段階発がん試験については、結果がわかり次第、食品安全委員会にも報告するよう求められました。
これを受けて、平成15年度から実施した厚生労働科学特別研究「ジアシルグリセロールの発がんプロモーション作用に関する研究」が行われ、がんになりやすいように遺伝子を組換えた特殊なラットを用いて調査した結果、雄の舌に発がんプロモーション作用が示唆されるという報告が出されました。ただし、雌の遺伝子組換えラットと普通のラット(雄、雌とも)にはそのような作用は認められておらず、「健康危険情報については結論しえない。追加実験が望まれる」とされました。
この中間的な研究結果については、その要旨を平成17年8月4日に食品安全委員会に報告したところですが、その後、厚生労働省において、追加試験を計画する過程で、DAGに関する内外の新たな知見を入手しました。また、一部の消費者からは、中間的な研究結果に対する関心が寄せられました。このような状況から、同年9月20日、現時点における高濃度にDAGを含む食品の食品健康影響評価を依頼するとともに、厚生労働省のホームページにおいて「高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食品の食品健康影響評価依頼に係るQ&A」を公開しているところです。
厚生労働省としては、今後とも、国民に十分な情報提供を行うほか、食品安全委員会の意見を聞きながら、適切なリスク管理措置を講じていくこととしています。 <!--PAUSE-->
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