Q&A詳細

評価案件ID mob07014000002
タイトル アガリクス含有食品について
公表日 2007年10月26日
問い合わせ・意見 アガリクスはガンに効果があると、新聞等で幅広く広告されているが、最近、発がんを促す作用を確認された製品もあり、厚生労働省は自主回収と販売停止を要請した。巷に氾濫する疑わしい健康食品から消費者を守るため、厳重な取り締まりと安全チェックの強化を望む。
問い合わせ・意見分類 新開発食品関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成18年3月分)
アガリクスを含む食品に関しては、国立医薬品食品衛生研究所より、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」について、ラットを用いた中期多臓器発がん試験の結果、発がんを促進する作用が認められたとの中間報告があったことから、本年2月13日に厚生労働大臣から、食品衛生法に基づき、本製品の販売を禁止するため、食品安全委員会に対し食品健康影響評価の要請があり、新開発食品専門調査会ワーキンググループにおいて調査審議を行っているところです。
また、同年2月13日付けでその安全性について食品健康影響評価に依頼があった「仙生露顆粒ゴールド」及び「アガリクスK2ABPC顆粒」のアガリクスを含む2製品については、国立医薬品食品衛生研究所における遺伝毒性試験及び中期多臓器発がん試験結果について、厚生労働省から報告がなされたところですが、更に不足しているデータがあり、その試験結果について、再度追加説明を受けることとしています。
いずれにしても食品安全委員会としては、今後とも国民の健康の保護を最優先とし、科学的な最新の知見に基づき、中立・公正に食品健康影響評価を行ってまいります。
コメント元 厚生労働省
コメント (平成18年3月分)
いわゆる健康食品の安全性確保に関しては、事業者の安全性確保のための自主的な取組を推進する観点から、平成17年2月、「錠剤、カプセル状等食品の適正な製造に係る基本的考え方について」及び「錠剤・カプセル状食品の原材料の安全性に関する自己点検ガイドライン」を示し、その普及啓発を図るとともに、「「いわゆる健康食品」の摂取量及び摂取方法等の表示に関する指針について」(平成17年2月28日付け医薬食品局食品安全部長通知)により、過剰摂取等による健康被害の発生が知られているもの又はそのおそれがあるものについてはその旨を表示すること、その食品が含有する成分に応じ、科学的根拠に基づき一日当たりの摂取目安量を設定すること等について適切な運用がなされるよう、都道府県及び関係業界を通じて周知徹底を図っています。
なお、国立健康・栄養研究所のホームページにおいては、「健康食品」の安全性・有効性データベースhttps://hfnet.nibiohn.go.jp/が開設されており
、個々の健康食品素材における安全性・有効性などの正確で客観的な情報を集約して提供しておりますので、御参考にされるとよいと思います。
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