Q&A詳細

評価案件ID mob07013000002
タイトル 遺伝子組換え食品等の安全性評価について
公表日 2007年11月6日
問い合わせ・意見 遺伝子組換え食品については、多くの国民が不安を持っていると思われる。ロシアの科学者による実験で、ラットに遺伝組換え大豆を摂取させたところ、死亡率が高まったとのデータもある。食品安全委員会独自の審議と、国民の不安を取り除く手立てを期待する。
問い合わせ・意見分類 遺伝子組換え食品等関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成19年9月分)
遺伝子組換え食品のヒトへの安全性評価については、食品安全委員会において評価基準を定め、これに基づきこれまでに食べられてきた従来品種との比較により行っております。
ヒトに対する具体的な評価項目は、
①挿入された遺伝子やそれによって生産されるタンパク質の有害性
②新たに生産されるタンパク質が、アレルギーを誘発する可能性はないか
③従来の食品と比較して、含有成分が大きく変化をしたり、新たな有害物質を作る可能性はないか
等についてであり、その可能性を含めた予測を行い、それがヒトの健康に与える影響についての評価を行っています。
なお、安全性評価を担当している遺伝子組換え食品等専門調査会の審議内容については、調査会終了後、議事録を公開しております。 <!--PAUSE-->
コメント元 厚生労働省
コメント (平成19年9月分)
個々の遺伝子組換え食品については、食品衛生法に基づく安全性の審査を経ることが義務化されており、食品安全委員会において、食品安全委員会が定める安全性評価基準に基づいて評価がなされており、安全性が確認されたもののみが輸入・流通・販売されています。
また、営業を目的として輸入される食品等については、組換えDNA技術応用食品(分別生産流通管理を含む)であるか否かについて、厚生労働大臣に対し食品衛生法第27条に基づく輸入届出を行うことが輸入者に義務づけられており、輸入の都度、全国31カ所に配置された検疫所の食品衛生監視員が審査・確認を行い、厚生労働大臣が定める安全性審査の手順を経て公表された食品であるか確認を行っています。また、輸入時検査に関しては、横浜及び神戸に高度な検査機器を備えた輸入食品・検疫検査センターを設置し、DNA組換え技術応用食品に係る検査を実施しています。平成19年度輸入食品等モニタリング計画における品目分類別・検査項目別検体採取計画数としては、米穀及び米加工品、大豆、トウモロコシなど1
,760件を実施することとしています。
なお、御指摘の実験についてですが、英国食品基準庁が声明を出しており、『結果を説明できる理由は遺伝子組換え大豆か否か以外にも多数想定され、報告の中で多くの重要な情報がない以上、この実験からいかなる結論も引き出すことはできない』としています。 <!--PAUSE-->
コメント元 農林水産省
コメント (平成19年9月分)
日本国内に輸入・流通・販売されている遺伝子組換え農作物は全て、人の健康や生態系への影響等の安全性の確認を国際ルールに従って科学的知見に基づく安全性の評価を行い、安全が確認された農作物だけが商品化され、販売される仕組みとなっています。
なお、ロシア科学アカデミー高次機能・神経行動学研究所所属のイリーナ・エルマコヴァ博士が、2005年10月にロシア遺伝子組換えシンポジウムにおいて、『除草剤耐性遺伝子組換え大豆を食べたラットから生まれたラットの死亡率が高く成長も遅かった(予備実験)』と発表しましたが、同年12月、英国食品基準庁新規食品と製造工程に関する諮問委員会(ACNFP)は、この研究に関して『結果を説明できる理由は遺伝子組換え大豆か否か以外にも多数想定され、この実験から結論を引き出すことはできない』とする声明を出しています。
(参考)
農林水産省ウェブサイト「遺伝子組換え技術の情報サイト」http://www.s.affrc.go.jp/docs/anzenka/index.htm <!--PAUSE-->
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