Q&A詳細

評価案件ID mob07003000003
タイトル 国内初の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者確認
公表日 2007年10月26日
問い合わせ・意見 わが国におけるBSE対策の見直しについて現在の審議状況が知りたい。また、国内初の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者が確認されたことについて、情報の提供と今後の再発防止の徹底を望む。
問い合わせ・意見分類 BSE関係
コメント元 食品安全委員会
コメント (平成17年2月報告分)
我が国におけるBSE対策の見直しについては、昨年10月15日に厚生労働省、農林水産省から以下の項目
① と畜場におけるBSE対策対象月齢の見直し及び検査技術に関する研究開発の推進
② 特定危険部位(SRM)の除去の徹底
③ 飼料規制の実効性確保の強化
④ BSEに関する調査研究の一層の推進
について、食品健康影響評価(リスク評価)の要請を受け、以降、プリオン専門調査会を7回にわたり開催し、最新の科学的な知見を基に、中立公正な立場から慎重に審議を進めているところです。なお、プリオン専門調査会の配布資料、議事録等については、当委員会のホームページに情報を掲載しておりますので、御覧ください。http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/index.html

また、本年2月の厚生労働省による我が国初の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者の確認を受けて、食品安全委員会では、2月4日、以下のとおり委員長談話を発表したところです。
1、今回、厚生労働省により我が国初の変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)と確認された患者は、英国滞在時に感染した可能性が現時点では有力と考えられていると承知しています。
2、当委員会が昨年9月に発表した「日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について?中間とりまとめ?」にあるように、現在の我が国のBSE対策によって、「vCJDが発生するリスクは、そのほとんどが排除されている」と考えております。
3、国民の皆様には、現在の対策のもと流通している牛肉等を食べてもリスクは高まらないと考えておりますので、冷静に対応していただきますようお願いします。 <!--PAUSE-->
コメント元 厚生労働省
コメント (平成17年2月報告分)
国内で初めてvCJD患者が確認されたことについて、厚生科学審議会疾病対策部会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会では、原因については、
・ 1990年当時のフランスにおける曝露の可能性、日本における曝露の可能性は否定できないが、vCJD患者発生の曝露リスクの一つの目安として、BSE牛の頭数が最も多い1990年当時の英国における曝露リスクは他国より相対的に高いと判断される。
・ BSE牛の経口摂取の可能性の検討については、vCJDの発症閾値の存在が考えられるものの、限られた情報の下で検討するため、BSE牛を経口摂取しうる蓋然性の検討となり、「牛由来食品の食事回数とその量」並びにその牛由来食品がBSE牛由来であるかは供給元である「BSE牛の頭数」と関係すると思料される。
このようなことから、限られた情報の下、他の可能性を完全に否定するものではないものの英国滞在時の曝露の可能性が最も高い説明力を有するとしています。
厚生労働省では、国民の不安解消の観点からvCJDに関する正しい知識の普及を進めてまいります。また、現在の我が国のBSE対策については、食品安全委員会においても、「vCJD発生リスクはそのほとんどが排除されている」と評価されており、引き続き、食の安全・安心を基本に、国民の健康の保護の観点から取り組むとともに、BSE国内対策の見直しや米国産牛肉の輸入再開への対応についてもこれまで同様、食品安全委員会の評価を基本として、科学に基づき対応いたします。 <!--PAUSE-->
コメント元 農林水産省
コメント (平成17年2月報告分)
食品安全委員会は、我が国のBSE対策について最新の科学的知見に基づいた検証を行い、昨年9月に「中間とりまとめ」の中で、「飼料規制については、その実効性が担保されるよう行政当局によるチェックを引き続き行うことが重要である」とされたところです。
農林水産省は、この「中間とりまとめ」を尊重し、昨年10月にBSEに係る国内措置の見直しについて、飼料規制の強化などを食品安全委員会に諮問しているところです。
BSEの国内措置の見直しについては、これからも、食の安全・安心を確保する上で、消費者の方々との意見交換を十分に行いながら進めてゆくことが重要と考えています。 <!--PAUSE-->
コメント元 -
コメント <!--PAUSE-->
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