食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06250560475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、加工食品中の砂糖と甘味料の使用に関する食品監視所(Oqali)の横断的研究を紹介
資料日付 2024年3月19日
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分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は3月19日、加工食品中の砂糖と甘味料の使用に関する食品監視所(Oqali)(※訳注)の横断的研究を紹介した。概要は以下のとおり。
 甘味成分又は甘味媒介物(vecteurs de gout sucre)には、スクロース(ショ糖)、砂糖、ブドウ糖果糖液糖、アスパルテーム、デキストロース、糖蜜シロップ、濃縮果汁等、包装上に多くの用語で表示される多数の成分が含まれる。本調査は、フランスにおける食品中の当該成分の存在に関する、これまでにない非常に広範な全体像を示すものである。実際、添加糖だけでなく、甘味料のようにエネルギーを供給することなく甘味を維持する成分といった全ての甘味成分が考慮されている。調査の目的は、加工製品、特に甘味成分が必ずしも必要とされないカテゴリーにおいて使用されている様々な形態の甘味成分を特定することであった。
 2008年~2020年にフランスの市場に存在した 54,000を超える製品の原料リストを調査した(アイスクリームとシャーベット、ジャム、シリアルバー、ジュースとネクター、乳製品、ビスケット、ケーキ・菓子、非アルコール飲料、調理済みの食品、ソース、豚肉加工品等)。本調査では、甘味成分について、事前に定義した11の成分区分に分類し、製品表示に基づいてその使用頻度を評価した。
 最新データによると、調査対象の製品の大半(77%)に、少なくとも一つの甘味成分又は甘味媒介物が含まれている。これらの成分は、ある程度塩気のある製品のカテゴリーにも含まれている。「テーブルシュガー」に相当するスクロース(ショ糖)は、調査の対象となった製品の半数以上に含まれている(58%)。
 過去10年間でこれらの成分を含む製品の割合の大幅な減少がみられた。最も大幅な減少は大抵の場合、塩気のある製品に関係している。さらに、高甘味度甘味料の使用は大幅に減少しており、特にアスパルテームの使用は、約10年間で製品の1.8%から0.4%に減少した。
 この傾向は、メーカーによる製品の組成変更と部分的に関連がある。白砂糖や「スクロース」のような非常に一般的な成分や、果汁のような「自然」であると認識されている成分を重視して組成が見直された。砂糖のシロップや合成甘味料の使用は明らかに少なくなっている。
 「使用量が包装に表示されることはめったにないため、本調査は使用量については検討していない。したがって、調査結果は、必ずしも製品の総糖分量の減少を立証するものではない。実際、甘味成分や甘味媒介物の使用を以前よりも減らした製品は、必ずしも糖分含有量が少なくなっているわけでないことに注意することが肝心である。甘味成分の除去は、他の成分の含有率の見直しを伴うことがある」と食品監視ユニットの責任者であるJulie Gauvreau-Beziat氏は説明する。そのため、ANSESとフランス国立農業食品環境研究所(INRAE)はOqaliの枠組みの中で、飲料のように糖分を最も多く含む食品群の糖分含有量に関する部門別調査を実施している。調査は、特定の種類の製品について、ブランド間で糖分含有量に依然として大きなばらつきがあることを示している。
(※中略)
 ANSESは、多くの製品について、甘味成分の含有量削減の余地があることを強調する。したがって、飲料及び加工食品中の当該含有量を減らすために、この取組みを継続しなければならない。
(※訳注)2008年に創設された食品監視所(Oqali)は、加工製品の栄養品質の変化を客観的に測定することによって、食品供給を包括的に監視している。INRAEとANSESが共同で監視を行う。
 当該報告書「加工製品中の甘味成分又は甘味媒介物の使用に関する総括と変化- Oqaliの横断的研究」(145ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.oqali.fr/media/2024/03/OQALI_Rapport_ingredients-sucrants_vecteurs-de-gout-sucre_edition-2024.pdf
 当該報告書「非アルコール清涼飲料水-2010年、2013年、2019年の供給と栄養品質の変化-Oqaliの部門別研究」(197ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.oqali.fr/media/2024/03/OQALI_2024_Rapport_evolution_BRSA.pdf
 当該報告書要約「非アルコール清涼飲料水-2010年、2013年、2019年の供給と栄養品質の変化- Oqaliの部門別研究」(35ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.oqali.fr/media/2024/03/OQALI_2024_Synthese_evolution_BRSA.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/bilan-utilisation-sucres-edulcorants-aliments
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