食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06240750294
タイトル 世界保健機関(WHO)、Lancet誌の研究に基づき「世界の8人に1人は肥満」と報道発表
資料日付 2024年3月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は3月1日、Lancet誌の研究に基づき「世界の8人に1人は肥満」との報道発表を行った。概要は以下のとおり。
 Lancet誌が公表した新たな研究(※訳注)によれば、2022年、世界において10億人以上が肥満である。1990年以降、世界的に成人の肥満人口は2倍以上になり、小児及び青年(5歳~19歳)の肥満人口は4倍になった。また、そのデータによると、2022年、成人の43 %は過体重であった。
 当該研究はまた、栄養不足の割合は下がったものの、多くの地域、特に東南アジア及びサハラ以南のアフリカ地域においていまだに公衆衛生の課題であることを示している。
 2022年における低体重及び肥満を合わせた割合で最も高かった国は、太平洋及びカリブ海の島しょ国、並びに中東及び北アフリカ諸国であった。
 栄養不良には、栄養不足(衰弱、発育不全、低体重)、ビタミン類及びミネラル類不足、過体重及び肥満がある。栄養不足は5歳未満の小児死亡の要因の半分を占め、肥満は心血管系疾患、糖尿病及び数種のがん等の非感染性疾患の要因となる可能性がある。
 WHOは当該研究のデータ収集及び分析に寄与した。その完全なデータセットはWHOのGlobal Health Observatoryから公表されている。
 肥満は複雑な慢性疾患である。その原因は十分に理解されており、また、有力なエビデンスの裏付けがある、肥満を抑制するために必要な介入も同様に理解されている。2022年の世界保健総会において、加盟国は、2030年までに国レベルの行動を支援する「WHOの肥満対策促進計画(WHO Acceleration plan to obesity)」を採択した。今日までに、31の政府が率先して計画を実践し、肥満のまん延防止に取り組んでいる。
 中心となる介入は以下のとおり。
・母乳保育の推奨、保護及び支援を含む、最初から健康的な習慣を支援する活動
・小児への食品及び飲料の有害なマーケティングの規制
・学校近郊における脂質、糖類及び塩分の多い製品の販売を規制する取り組みを含む、学校の食事及び栄養政策
・健康的な食事を推進するための財政及び価格政策
・栄養表示政策
・健康的な食事及び運動に向けた一般への教育及び認知活動
・学校における身体活動の基準
・肥満予防と管理事業のプライマリーヘルスケアへの統合
 栄養不足への対応には、食料の供給不安の低減、清潔な水及び衛生設備へのアクセスの改善、及び不可欠な栄養介入への普遍的アクセスの確保のために、農業、社会的保護及び保健衛生における多部門の行動を必要とする。
(※訳注)Lancet誌の研究は以下のURLから閲覧可能。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(23)02750-2/fulltext
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/news/item/01-03-2024-one-in-eight-people-are-now-living-with-obesity
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