食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06220700303
タイトル 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)、4種類の植物に対し、規制ステータス評価(RSR)の回答書を発出
資料日付 2024年1月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は1月31日、4種類の植物に対し、規制ステータス評価(Regulatory Status Review、RSR)の回答書を発出したことを公表した。概要は以下のとおり。
 USDA-APHISは、遺伝子工学を使用して改変された4種類の植物を審査し、改変されていない対象と比較して植物ペスト(植物病害生物等)リスクが高まっているかどうかを判断した。
・GDM Seeds社、干ばつ耐性を付与するために改変されたダイズ
・BioHeuris社、除草剤耐性を付与するために改変されたダイズ
・ミシガン州立大学、塊茎中のグルコース及びフルクトースを低減させるために改変されたジャガイモ
・ZeaKal社、種子油及びタンパク質を増加させるために改変されたダイズ
 APHISは、これらの改変された植物が他の栽培されている植物と比較して植物ペストリスクを増加させる可能性は低いことを確認した。その結果、それらは連邦規則集第7巻340条(7 CFR part 340)に基づく規制の対象ではない。植物ペストリスクの観点から、これらの改変された植物を米国において、安全に栽培及び繁殖させることができる。
 RSR関連情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.aphis.usda.gov/aphis/ourfocus/biotechnology/regulatory-processes/rsr-table/rsr-table
1. RSR番号:23-160-01rsr
要求者:ZeaKal社(米国)
植物名(学名):ダイズ(Glycine max)
特性:種子の品質の改変、除草剤耐性
表現型:種子油及びタンパク質含有量の増加、種子油含有量の増加、グルホシネート耐性
作用機序(MOA):
(1)緑色組織における油合成酵素と油封入タンパク質の共発現による光合成の亢進
(2)油合成酵素の種子特異的発現による種子油蓄積量の増加
(3)bar/PAT(ホスフィノスリシン N-アセチルトランスフェラーゼ)により、L-ホスフィノスリシン(L-PPT)の非植物毒性形態(N-アセチルホスフィノスリシン)への変換が触媒され、グルホシネート耐性が付与される
ZeaKal社のRSR要求書(2023年8月7日、PDF14ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-160-01rsr.pdf
USDA-APHISの回答書(2024年1月31日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-160-01rsr-response.pdf
2. RSR番号:23-195-01rsr
要求者:Bioheuris社(米国)
植物名(学名):ダイズ(Glycine max)
特性:除草剤耐性
表現型:4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害型除草剤耐性
作用機序(MOA):
HPPD阻害剤除草剤に対する結合親和性が低下した非感受性型のHPPD
Bioheuris社のRSR要求書(2024年1月23日、PDF18ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-195-01rsr.pdf
USDA-APHISの回答書(2024年1月31日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-195-01rsr-response.pdf
3. RSR番号:23-205-01rsr
要求者:GDM Seeds社(ブラジル)
植物名(学名):ダイズ(Glycine max)
特性:非生物的ストレス耐性
表現型:干ばつ耐性の向上
作用機序(MOA):
様々な細胞経路のシグナル伝達に関与するタンパク質(企業秘密情報(CBI)として要求)の発現の部分的又は完全な喪失
GDM Seeds社のRSR要求書(2023年7月14日、PDF23ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-205-01rsr.pdf
USDA-APHISの回答書(2024年1月31日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-205-01rsr-response.pdf
4. RSR番号:23-340-01rsr
要求者:ミシガン州立大学(米国)
植物名(学名):ジャガイモ(Solanum tuberosum)
特性:(1)糖プロファイルの改変 (2)マーカー遺伝子(抗生物質耐性)
表現型:(1)植物体中のグルコース及びフルクトース含有量の低下 (2)カナマイシン耐性及びネオマイシン耐性
作用機序(MOA):
(1)Vinv(液胞インベルターゼ)遺伝子発現の低下又は喪失により、VINvタンパク質発現が低下し、スクロースのグルコース及びフルクトースへの加水分解が減少する
(2)ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPTII)は、カナマイシン及びネオマイシンを含む特定の抗生物質に対する耐性を付与する
ミシガン州立大学のRSR要求書(2023年12月6日、PDF20ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-340-01rsr.pdf
USDA-APHISの回答書(2024年1月31日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/23-340-01rsr-response.pdf
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
URL https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2024/aphis-rsr-responses
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