食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06220180535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、食品添加物としての二酸化チタン(E171)の安全性に関する声明第3稿(TOX/2024/02)(カバーペーパー及び表)を発表 |
| 資料日付 | 2024年2月2日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 英国毒性委員会(COT)は2月2日、食品添加物としての二酸化チタン(E171)の安全性に関する声明第3稿(TOX/2024/02)(カバーペーパー及び表)を発表した。概要は以下のとおり。 1. はじめに 二酸化チタン(TiO2)は欧州連合(EU)で認可された食品添加物(E171)であり、現在も英国では、維持されるEU規則(Retained EU Regulation)No.1333/2008及び維持されるEU規則No.231/2012に基づき認可されている。着色料として食品に使用され、食品をより魅力的に見せたり、無色である食品に色をつけたり、食品本来の外観を回復させたりする。焼成製品、スープ、ブロス、ソース、サラダドレッシング、香ばしいサンドイッチ用スプレッド、ナッツ加工品、菓子、チューインガム、食品サプリメント、ケーキのアイシング等によく使用されている。 二酸化チタンは複数の安全性評価の対象となっている。2016年、EFSAの食品添加物及び栄養素に関するパネル(ANSパネル)は、二酸化チタンE171の安全性を評価し、その評価において、試験材料がE171要求事項の規格に適合しているかどうかが決定されていないため、E171の特定されていない同一性及び特性を含むいくつかの不確実性を特定した。2016年、EFSAのレビューでは、E171 TiO2は主にマイクロサイズのTiO2粒子からなり、ナノサイズ(<100 nm)の割合は3.2質量％未満であると判定された。E171の粒子径の上限が設定されていないことに注目し、E171の同一性及び特性に関する不確実性が強調された。2019年、EFSA の食品及び飼料に関するパネル(FAFパネル)により、二酸化チタンE171の規格が見直された。二酸化チタンの安全性の再評価の勧告が提案された。 2021年、EFSA意見書において、FAFパネルは、二酸化チタンナノ粒子に関する免疫毒性、炎症及び神経毒性に関するいくつかの知見は、有害影響を示す可能性があると考えた。現在入手可能なエビデンスと不確実性、特に解決できなかった遺伝毒性に関する懸念に基づき、EFSAパネルは、E171を食品添加物として使用する場合、もはや安全とみなすことはできないと結論した。 2021年、COTは、議論の結果と次のステップの概要をまとめた二酸化チタンに関する中間見解（COT 2021）を発表した。メンバーは、EFSAの意見書を評価し、EFSAの結論に同意するかどうかと、次に取るべきステップに関するさらなるガイダンスについてコメントするよう求められた。EFSAの新しい意見書と、COTとCOM(変異原性委員会)の両方による拡張一世代生殖毒性(EOGRT)試験データのレビュー後に意見書を作成する。 この声明草案(附属書 A)には、以下のエンドポイントに関する COT の結論が含まれている。ADME(※訳注: 吸収、分布、代謝及び排泄)、発がん性のマーカーとしての異常陰窩巣、アレルゲン性、生殖毒性及び発達毒性、免疫毒性、 炎症及び神経毒性の潜在的エビデンス、並びに健康影響に基づく指標値の導出、並びにCOMによる遺伝毒性エンドポイントのレビュー。 さらに、本声明は英国人口に対する二酸化チタンばく露評価も含んでいる。 2. 委員会への質問 委員会は以下の質問を検討するよう求められる。 (1)メンバーは声明草案のレイアウトと構成に満足しているか？ (2)メンバーは、すでに含まれている研究についての追加情報を見たいか、又は他の研究を含めるべきと考えるか。 (3)メンバーは、研究を要約した表のレイアウトと構成に同意するか。 (4)他にコメントはあるか？ 3. 表 添付されている表には以下の内容が記載されている。表は以下のURLから入手可能。 ・ADME- E171動物試験 ・炎症及び免疫毒性 ・TiO2のナノ粒子形態のトキシコキネティクスと吸収を検討するために使用された研究 ・発がん性のマーカーとしての異常陰窩巣(ACF) ・免疫毒性 https://cot.food.gov.uk/sites/default/files/2024-02/Ti02%20summary%20studies%20new%20table_23.01.24%20Acc%20V%20SO.pdf (※注)当該資料はカバーペーパー及び表のみであり、声明草案の内容は後日発表予定である。当該資料は2024年2月6日開催予定の会合の議論用ペーパーであり、これは委員会の見解を代表するものではなく、論文等への引用を禁止する。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源（公的機関） | 英国毒性委員会（COT） |
| 情報源（報道） | 英国毒性委員会（COT） |
| URL | https://cot.food.gov.uk/%C2%A0COT%20Meeting%3A%206th%20February%202024 |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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