食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06200440104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、シャルキュトリ(加工食肉)に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表(初報及び続報)
資料日付 2024年1月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は1月5日(初報)及び1月18日(続報)、シャルキュトリ(加工食肉)に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。
・1月5日付け初報
1. ミネソタ州農務局が当該調査の一環として収集した「Busseto Foodsシャルキュトリ詰め合わせ:プロシュート(豚モモ肉生ハム)、スイート・ソプレッサータ(サラミ)及びドライ・コッパ(豚肩肉生ハム) (Busseto Foods Charcuterie Sampler Prosciutto, Sweet Soppressata, and Dry Coppa)」の未開封検体からサルモネラ属菌が確認された。当該検体中のサルモネラ属菌が当該集団感染株であるかどうかを判断するための検査が行われている。
2. 2024年1月3日、Fratelli Beretta USA社は、Busseto Foodsブランドの非加熱喫食用(ready-to-eat)シャルキュトリ製品約11,097ポンド(約5トン)をリコールした。
3. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は、複数州にわたるSalmonella I 4:I:-集団感染について調査するために、様々な種類のデータを収集している。
4. 2024年1月3日時点で、サルモネラ属菌の当該集団感染株に感染した24人が14州(オハイオ州他)から報告されている。発症日は2023年11月20日から2023年12月18日までである。情報が得られた20人のうち、5人が入院した。死亡者の報告はない。
5. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=24) 範囲:16歳~91歳、年齢中央値50歳
・性別(n=24) 女性:33%、男性:67%
・人種(n=19) 白人:95%、アフリカ系米国人/黒人:0%、アジア系:5%、アメリカ先住民又はアラスカ先住民:0%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民:0%、複数人種を報告:0%
・民族(n=19) 非ヒスパニック系:95%、ヒスパニック系:5%
 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた11人のうち、6人(55%)が非加熱喫食用の様々なシャルキュトリ製品を喫食したと報告した。特定の製品を覚えていた、又は購入を示す顧客カードの記録を持っていた3人のうち、3人が「Busseto Foodsシャルキュトリ詰め合わせ:プロシュート、スイート・ソプレッサータ及びドライ・コッパ」を保有していた。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを意味する。
7. ミネソタ州の1人は、12月に「Busseto Foodsシャルキュトリ詰め合わせ:プロシュート、スイート・ソプレッサータ及びドライ・コッパ」の18オンス(約510 g)包装製品のうちの9オンス(約255 g)のトレイ1つを喫食した後、体調が悪くなったと報告した。12月27日、ミネソタ州農務局は当該患者宅から未開封の9オンストレイの検体を収集し、検査した。検査により、その検体中にSalmonella I 4:I:-が確認され、これらのリコール対象のシャルキュトリ詰め合わせ製品中に含まれるサルモネラ属菌が当該集団感染株と同じかどうかを確認するためにWGSが実施されている。
8. 23人の検体から採取した細菌のWGS解析により、アンピシリン、カナマイシン、ストレプトマイシン、及びスルフィソキサゾールに対する耐性が予測された。サルモネラ症のほとんどの患者は抗菌性物質なしで回復する。ただし、抗菌性物質が必要な場合、今回の集団感染の一部の患者は一般的に推奨されている抗菌性物質では治療が難しい場合があり、別の抗菌性物質の選択が必要になる場合がある。
9. 現時点では、当該詰め合わせ製品のどの構成要素が汚染源であった可能性があるか、また同様の製品が汚染されているかどうかを特定するための調査が進行中である。
10. リコール対象の製品を喫食、提供、あるいは販売してはならない。
・1月18日付け続報
1. 疫学及び検査データにより、Bussetoブランドのシャルキュトリ詰め合わせ(Charcuterie Sampler)及びFratelli BerettaブランドのアンティパストGran Berettaが本集団感染の病因である可能性が示されている。
 調査官は、その他の製品が汚染されている可能性があるかどうかを判断するための取り組みを行っている。
2. 前回の更新以降、更に23人の患者が報告されている。2024年1月17日時点で、サルモネラ属菌の当該集団感染株に感染した47人が22州(オハイオ州、ワシントン州、ニューヨーク州、他)から報告されている。発症日は2023年11月20日から2024年1月1日までである。情報が得られた38人のうち、10人が入院した。死亡者の報告はない。
3. 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=47) 範囲:1歳~91歳、年齢中央値45歳
・性別(n=46) 男性:59%、女性:41%
・人種(n=33) 白人:97%、アジア系:3%
・民族(n=32) 非ヒスパニック系:94%、ヒスパニック系:6%
4. Fratelli Beretta社は、ミネソタ州による検査で製品中にサルモネラ属菌が検出されたため、Bussetoブランドのシャルキュトリ詰め合わせの単一ロットをリコールした。
 CDCは、当該集団感染が続いている間は、Sam’s ClubのBussetoブランドのシャルキュトリ詰め合わせあるいはCostcoのFratelli BerettaブランドのアンティパストGran Berettaの全てのロットについて、喫食、提供、あるいは販売しないよう勧告している。
 Sam’s Club及びCostcoはこれらの商品を店舗から撤去した。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/charcuterie-meats-01-24/index.html
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