食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06190840164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、「オランダにおけるナトリウム、カリウム、ヨウ素の研究: 政策措置とモニタリングの現状」と題する報告書を公表
資料日付 2023年12月12日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は12月12日、「オランダにおけるナトリウム、カリウム、ヨウ素の研究: 政策措置とモニタリングの現状」と題する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 オランダ健康・福祉・スポーツ省(VWS)は、オランダ国民のナトリウム(食塩)、カリウム、ヨウ素の摂取量に関する研究の概要をまとめるようRIVMに委託した。本概要は、どの分野の知見が不足しているか、どのようなさらなる研究が必要か、そしてどのような政策提言があるのかを明らかにしている。
 研究によれば、オランダ国民の塩分摂取量は近年減少しているが、依然として高すぎる。塩分の摂り過ぎは血圧上昇の原因となり、心血管疾患のリスクを高める。したがって、人々が日常的に摂取する量を継続的に減らすことが重要である。
 オランダ保健評議会(Health Council of the Netherlands)は、塩分の1日最大摂取量を6 gと定めている。最新の測定によると、この1日摂取量は現在、男性で11 g、女性で8 gである。政府はすでに、食品中の塩分量を減らすよう製造業者に奨励する等、様々な措置を講じている。塩分摂取量を望ましい量まで減らすためには、さらなる措置とより適切な実行が必要である。
 正常な血圧を維持するためには、十分な量のカリウムを摂取することが不可欠である。現在のカリウムの摂取量は十分であり、ここ数年にわたって安定した状態を保っている。しかしながら、腎機能障害を持つ人々はカリウムを摂取しすぎてはならない。
 甲状腺の正常な機能を確保するためには、十分な量のヨウ素を摂取する必要がある。オランダ国民のヨウ素摂取量は近年減少しているが、今のところ概ね十分である。特に出産適齢期の女性にとって、この摂取量がこれ以上減らないことが重要である。ヨウ素は、胎児の脳の発達に重要な役割を果たす。
 RIVM は、塩分摂取量をさらに減らすためにどのような対策が利用できるかを調査することが重要であると考えており、これらの対策は一貫性のあるものでなければならないことを念頭に置いている。一例として、ヨウ素は食塩に添加されているため、食品中の塩分量を減らすことが、ヨウ素の摂取量を減じることにつながってはならない。また、カリウムはナトリウム(食塩)の代わりとして使用されることが多く、これがカリウムの過剰摂取につながる可能性がある。
 さらに、これらの摂取量は他の変化の影響も受ける。例えば、人々は環境への負荷を減らすために動物性たんぱく質の摂取を減らすことが奨励されているが(「たんぱく質の移行」)、動物性食品にはヨウ素が含まれていることが多い。一方、植物性産物にはカリウムが含まれていることが多い。ヨウ素摂取量が減少しており、現在女性にとってかろうじて十分な量であることを考慮すると、勧告は、ヨウ素摂取量がこれ以上減少しないように早急に計画を策定することである。
 当該報告書(56ページ、オランダ語)は下記URLから入手可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2023-0373.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/natrium-kalium-en-jodiumonderzoek-in-nederland-stand-van-zaken-omtrent
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