食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06190590149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州連合の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2022年)を公表
資料日付 2023年12月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は12月12日、欧州連合の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2022年)(222ページ、2023年11月8日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8442)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSA及びECDCによる当該報告書は、2022年に欧州連合(EU)加盟27か国、英国(北アイルランド)及びEU非加盟の11か国で実施された人獣共通感染症のモニタリング及びサーベイランス活動の結果をまとめている。ヒト、食品、動物及び飼料における人獣共通感染症並びに同病原体に関する主要な統計情報を提供し、過去の情報を踏まえた解釈を示している。
 2022年に最も多く報告されたヒトの人獣共通感染症はカンピロバクター症で、次いでサルモネラ症であった。両疾患の症例数は2021年と比べ大きな変動はない。
 EU加盟19か国及び英国(北アイルランド)は、特定の重要な血清型のサルモネラ属菌の保有割合を低減するための家きん集団における設定目標値をすべて達成した。様々な動物種のと体に由来するサルモネラ属菌の検体及びブロイラーと体に由来するカンピロバクター属菌の定量のための検体は、自己検査による場合よりも所轄官庁による検査の方が陽性となる頻度が高かった。
 3番目に多く報告されたヒトの人獣共通感染症はエルシニア症であり、次いで志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染症及びリステリア・モノサイトゲネス感染症であった。リステリア・モノサイトゲネス及びウエストナイルウイルスによる感染症は最も深刻な人獣共通感染症であり、多くの入院につながり、症例致死率も最も高かった。2022年は、蚊媒介疾患であるウエストナイルウイルス感染症の国内感染(locally acquired)ヒト症例数が2021年と比べ600%以上に増加したことが示された。
 2022年にEUで報告された集団食中毒件数、患者数、入院者数及び死亡者数は2021年と比べ増加した。EUで報告された集団感染による死亡者数は、過去10年間で最も高く、これは主にリステリア菌によるもので、サルモネラ属菌による影響はそれよりも小さい。サルモネラ属菌、特にSalmonella Enteritidisは引き続き集団食中毒の原因病原体として最も頻繁に報告された。ノロウイルス(及びその他のカリシウイルス)は集団感染事例における患者数が最も多い病原体であった。
 当該報告書では、ブルセラ症、Coxiella burnetii (Q熱)、エキノコックス症、狂犬病、トキソプラズマ症、トリヒナ症、結核菌群感染症(Mycobacterium tuberculosis complex)(特にM. bovis及びM. caprae)及び野兎病の最新情報についても提供している。
 当該報告書公表に係るEFSAニュース記事は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/news/campylobacteriosis-and-salmonellosis-still-below-pre-pandemic-levels-west-nile-virus
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8442
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