食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06190580149
タイトル EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)、欧州連合の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2022年)の平易な言葉による要約を公表
資料日付 2023年12月12日
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概要(記事)  EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)は12月12日、欧州連合(EU)の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2022年)の平易な言葉による要約(Plain language summary)を公表した。概要は以下のとおり。
 2022年にEUで最も頻繁に報告されたヒトにおける人獣共通感染症はカンピロバクター症及びサルモネラ症であった。しかし、症例数はパンデミック前の2018~2019年と比べ依然として少なかった。
 ウエストナイルウイルスについては、感染数の増加がみられた。人獣共通感染症に関するこれらの情報は、EFSA及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)によって本日、最新の欧州連合(EU)の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書で発表されている。
 最も頻繁に報告された人獣共通感染症であるカンピロバクター症の報告症例数は、前年と比べ2022年も安定しており、137,107例であった。最も一般的な感染源は鶏肉であった。
 サルモネラ症は、2番目に多く報告された人獣共通感染症であり、患者数は2021年の60,169人に対し、2022年は65,208人であった。しかし、19の加盟国及び英国(北アイルランド)は、家禽におけるサルモネラ属菌の低減に関するすべての設定目標を達成した。これは、14の加盟国がすべての目標を達成した2018年以来最高の数字であり、人獣共通感染症と闘い、公衆衛生を保護するための共同の取り組みにおける画期的出来事である。
(中略)
 2022年はウエストナイルウイルス感染者数がEUの記録において2番目に多かった年(1,133人)となり、これまでで最も多かった年(1,612人)は2018年であった。これら前例のない高い数字は、蚊の活動により好ましい気候条件によって引き起こされた可能性がある。
(中略)
 2022年、EUでは431羽の鳥及び166頭の馬がウエストナイルウイルスの検査で陽性反応を示し、前年の約2倍となった。当該ウイルスは地理的範囲も拡大し、これまで影響を受けていなかった地域(フランス南西部、ドイツ北部、イタリア南部)に到達している。
 この報告書では、散発的に報告された症例を調査するだけでなく、食品由来集団感染、つまり2人以上が同じ汚染された食品を摂取することで同じ病気にかかる事例についても調査している。
 EU内で報告された食品由来集団感染件数は、2021年の4,005件から2022年の5,763件へと44%増加し、パンデミック前の数年間と同様の水準となり、過去10年間で最も多くの集団感染に関連した死亡者数となった(64人)。死亡の主な原因はリステリア・モノサイトゲネスであり、肉や乳製品から魚や野菜に至るまで幅広い食品に関連していた。全ゲノムシークエンス解析がより頻繁に使用され、監視の感度が向上した結果、加盟国における集団感染の検出能力が向上した可能性がある。
 またEFSAは、ブルセラ菌、人獣共通感染症としての結核、志賀毒素産生大腸菌に関する情報も提供しているほか、データの検索・視覚化を可能にするストーリーマップ及びダッシュボードも公開している。
 当該報告書の平易な言葉による要約(Plain Language Summary:PLS)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/plain-language-summary/european-union-one-health-2022-zoonoses-report
 欧州連合(EU)の人獣共通感染症に関するワンヘルスの観点からの報告書(2022年)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8442
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/news/campylobacteriosis-and-salmonellosis-still-below-pre-pandemic-levels-west-nile-virus
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