食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06181220160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、英国に輸入されるカキに関連するハザードを検討したリスクプロファイルを公表 |
| 資料日付 | 2023年11月20日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 英国食品基準庁(FSA)は11月20日、英国に輸入されるカキに関連するハザードを検討したリスクプロファイルを公表した。概要は以下のとおり。 (以下、エグゼクティブサマリーから抜粋) FSAのばく露評価及び貿易(EAT)チームは、英国衛生・植物検疫貿易保障局(UKOSPSTA)から、全貿易相手国から英国のカキの輸入に関連する潜在的なリスクの情報を提供するリスクプロファイルの作成を委任された。 このリスクプロファイルでは、一般集団を考慮して、公衆衛生にリスクをもたらす可能性のある英国へのカキの輸入に関連する可能性のあるハザードを検討した。これらハザードは自然に発生するか、あるいは環境へのハザードの導入を介した、及び/又は、商品の加工過程中(輸送及び保管を含む)の人為的発生源を通じて発生する。公衆衛生上のリスクを引き起こさない動物衛生上のハザードは対象外とした。 リスク プロファイルは、ハザードの特定、ハザードの特性評価、リスクの低減及び管理の選択肢、法制度及び管理体制、英国の消費パターン、並びに国際的な貿易及び生産のセクションで構成された。不確実性及び知識のギャップに関する議論に加え、新興のハザード及び環境の変化に関する将来的な検討事項も含まれた。これは、市場アクセスにおける要求事項のプロセスに関わる監査担当者及びリスク管理者に資することを目的としたものである。 （中略） 概して、カキの生理機能(つまり、ハザードの生物蓄積を可能にする濾過摂食)及び生食の可能性を考慮すると、特に特定の集団群にとって、カキは高リスクの輸入製品であることは明らかであるが、多くの場合、リスク低減に向けた対策は利用可能である。ただし、リスクの低減は、懸念されるハザードによって異なる。特に、あまり明確には定義されていない、及び/又は、特性評価が完全には行われておらず、拡大し続けている広大なハザードグループを構成する可能性のある、多くの新興の化学的ハザード(マイクロプラスチック、粒子状有機炭素(POC)、動物用医薬品及びパーソナルケア製品、高生産量(HPV)化学物質、放射性核種)が存在する。さらに、海洋生物毒素ハザードは、精製技術では含有量を低減させることができないため、製品内に蓄積してしまうと抑制できず、サプライチェーンから製品を排除するほかない。低減策は、サプライチェーンの非常に早い段階、つまり養殖海域の選択及び監視の段階で実施される必要がある。 脆弱集団の変化、新興のハザード、気候変動、及び水産物貿易のグローバル化など、カキに関連したハザードに係る将来的な検討事項に関する情報のレビューが行われた。これらの検討事項は、カキにおいて観察されるハザードの種類及び蔓延に大きな影響を及ぼす可能性があるだけでなく、集団に対しても潜在的な影響をもたらす可能性がある。意図するところは、包括的なリストの提供ではなく、リスクプロファイル内で特定されたハザードに影響を与える可能性のある潜在的な要因、及び新興のハザードの要約である。また、これらの要因の影響の予測ではなく、継続的なレビューの必要性を示すことを意図している。未来の予測は困難であり、又、大量の関連文献を組み入れることも難しい。これらの分野は新興問題であるため、知識のギャップが存在する可能性が高い。しかしながら、本リスクプロファイルにて議論された基準やガイダンスの多くは、現在特定されているハザードの変容を確認し、監視することを目的としており、さらに、新興リスクを監視し文書を更新している国際機関が所有しているものである。リスク評価者及びリスク管理者は、新興ハザード･脆弱集団の増加･気候変動やグローバル化が水産物取引に及ぼす影響･ヒトの行動様式の変化等を含め、新興リスクに関してこれら分野を監視することが推奨される。くわえて、公表されるガイダンスや基準は、最新情報が確実に考慮されるよう再検討することが推奨される。 本リスクプロファイルの最終的な結論は、英国への輸入という文脈において、市場アクセスを要請された際は、本リスクプロファイルに記載された国際的ガイダンスや基準、英国内の関連輸入法令を参照しつつ、原産国実施の措置を精査し、特定の国に由来する製品の安全性を相対的に推定すべきであるというものである。くわえて、このような初期調査にて透明性が得られない場合や懸念が提示された場合、英国への輸入の安全性を確保するため、全国的監査及び/又は輸入全体のリスク評価を検討し、情報収集を拡張して当該原産国のカキに特異的に関連するリスクの推定を行うこと推奨する。 当該報告書は以下のURLから閲覧可能(PDF版、258ページ)。 https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/OFF_SEN%20Oysters%20risk%20profile%20v2.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源（公的機関） | 英国食品基準庁（FSA） |
| 情報源（報道） | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | https://www.food.gov.uk/research/research-projects/oyster-risk-profile |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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