食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06180780104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、桃、ネクタリン、及びプラムと関連した複数州にわたるリステリア集団感染に関する情報を公表(初報)
資料日付 2023年11月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は11月20日、桃、ネクタリン、及びプラムと関連した複数州にわたるリステリア集団感染に関する情報を公表した(初報)。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるリステリア・モノサイトゲネス集団感染について調査するため、様々な種類のデータを収集している。
2. 疫学及び検査のデータにより、HMCファーム社の桃、ネクタリン、及びプラムがリステリア菌に汚染されており、病因となった可能性が示されている。
3. 2023年11月17日の時点で、リステリア菌の集団感染株に感染した11人が7州(カリフォルニア州、フロリダ州他)から報告されている。患者の検体は2018年8月22日から2023年8月16日までに収集された。情報を得られた10人のうち全員が入院した。1人は妊娠中に発症し、早産となった。カリフォルニア州から1人の死亡が報告されている。
4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の1か月間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集している。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=11) 範囲:30歳~80歳、年齢中央値69歳、65歳以上:73%
・性別(n=11) 男性:64%、女性:36%
・人種(n=10) 白人:80%、ハワイ先住民又はその他の太平洋島民:10%、複数人種を報告:10%
・民族(n=9) 非ヒスパニック系:89%、ヒスパニック系:11%
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前1か月間に喫食した食品についての聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた7人のうち、全員(100%)が桃、ネクタリン、又はプラムを喫食したと報告した。
 CDCは症例-症例分析(case-case analysis)を実施し、本集団感染の患者が喫食したと報告した食品と、本集団感染に関連のないリステリア症患者が喫食したと報告した食品とを比較した。当該分析により、本集団感染に関連した患者は本集団感染に関連のない患者と比べて、桃、ネクタリン、又はプラムを喫食した確率が18倍(p<0.001)高いことが示された。これは、桃、ネクタリン、及びプラムが当該集団感染の原因である可能性が高いことを示唆している。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆している。
7. 10月23日、FDAは検査のためにHMCファーム社の桃の検体を採取し、その中にリステリア菌を確認した。11月6日、WGSにより当該桃に存在したリステリア菌が患者由来の細菌と近縁であることが示された。これは、人々がこれらの桃を喫食して発症した可能性が高いことを意味する。
8. 11月17日、HMCファームズ社は、2022年及び2023年の5月1日から11月15日までの間に店頭で販売された丸ごとの(whole)桃、プラム、及びネクタリンをリコールした。CDCは人々に、リコール対象の果物を喫食、販売、あるいは提供しないよう勧告している。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/listeria/outbreaks/peaches-11-23/index.html
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