食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06180740397 |
| タイトル | フランス保健・予防省、薬剤耐性(AMR)を克服するための10年間の新たな各省間ロードマップ「抗生物質耐性の予防と削減及びAMR対策」を公表 |
| 資料日付 | 2023年11月22日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | フランス保健・予防省は11月22日、薬剤耐性(AMR)を克服するための10年間の新たな各省間ロードマップ「抗生物質耐性の予防と削減及びAMR対策」を公表した。概要は以下のとおり。 世界保健機関(WHO)は、AMRを公衆衛生に対する世界規模の10大脅威の一つとして特定している。AMRには、抗真菌剤に対する真菌の耐性、抗ウイルス剤に対するウイルスの耐性、駆虫薬に対する寄生虫の耐性等が含まれるが、とりわけ重大な脅威となっているのは、細菌の抗生物質に対する耐性(抗生物質耐性(antibioresistance))である。AMRはしばしば「静かなパンデミック」と呼ばれており、現在、年間で世界中の約500万人の死亡が、治療に耐性を持つ細菌による感染症と関係があると推算されている。WHOは、果断に行動しなければ、2050年までにこの数は倍増する可能性があると推定している。同様に国際獣疫事務局(WOAH)は、抗生物質耐性は動物衛生とヒトの健康、並びに生活手段と食料安全保障に対する世界規模で増大する脅威となっていると明言している。 20年以上にわたり実施された対策は有益ではあったが、抗生物質耐性の水準は、抗生物質の消費量が最も多い欧州の国々のひとつに数えられるフランスを含め、特に子供において懸念されている。 フランス公衆衛生局が2023年11月に公表したデータによると、抗生物質の処方件数及び消費量は、2021年に比べて2022年ではそれぞれ+16.6%及び+14.0%と着実なペースで増加したことが確認された。この報告を補強するために、保健・予防省の調査研究評価統計局(DREES)は、一般医による抗生物質処方の適切性の評価を可能にする処方の間接指標に基づくデータ可視化ツールを提供している。 動物衛生では、第1回及び第2回Ecoantibio計画の枠組みにおける全ての関係者(獣医師、畜産業者、研究機関等)の尽力により、2011年以降、動物の抗生物質への総ばく露量は52%減少した。また、第3世代及び第4世代セファロスポリン系等、動物衛生にとって非常に重要な特定の抗生物質への動物のばく露量は、90%以上減少した。 ・ワンヘルス・アプローチ ヒトの医療と動物の医療、環境科学、社会科学の接点に生じる総合的で横断的なワンヘルス・アプローチにより、ヒトの健康、動物衛生、そして緊密に結びついた生態系の健全性との関係をより良く考慮に入れることができる。 抗生物質耐性を克服するための新たな各省間ロードマップは、この観点から、研究を発展させ、統合された「ワンヘルス」モニタリング指標を確立することの重要性をはっきり示している。2021年から、専門家のメタネットワークPROMISEは、抗生物質耐性と環境被害の関連性をより良く理解し、適合し調和したモニタリングシステムを確立するために、ヒトの健康、動物衛生、生態系の健全性に携わる関係者をより緊密に連携させている。 ・新たな各省間ロードマップ 2023年世界AMR啓発週間に際し、保健・予防省、高等教育・研究省、農業・食料主権省、エコロジー移行・地域結束省は、新たな10年間の意欲的な各省間ロードマップ「抗生物質耐性の予防と削減及びAMR対策」を発表した。 2016年からの取り組みを継続するにあたり、本ロードマップの中で特定された以下の5つの基本方針には、17の戦略的目標が設定されている。 1. 関係者一人ひとりを関与させ、啓発、トレーニング、コミュニケーションに関する持続可能な戦略を策定する。 2. メカニズムをより深く理解するための研究の実施。 3. 統合されたモニタリングツールの連携を強化する。 4. AMR対策のために既存製品の保有量を保ち、その使用を最適化し、新技術を開発する。 5. AMR対策分野で最も脆弱な国々への支援の方策を探究する欧州及び諸国間の推進力である、チーム・フランス。 この懸念される脅威に対応するために、新方針は、感染症学のためのフランス2030イノベーション-健康計画(Plan Innovation-Sante France 2030)の対策、並びに欧州及び国際的なパートナーによって実施されている研究との連携のもと、既存のリソースを組織化し、強化することを目的としている。 新ロードマップは、本日発表された動物衛生分野の第3回Ecoantibio計画(2023年～2028年)、並びに2022年2月にフランスが発表した「ヒトの健康における感染症及び抗生物質耐性の予防に関する国家戦略(2022年～2025年)」が定める部門別のアプローチを補完するものである。 当該ロードマップ(18ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://sante.gouv.fr/IMG/pdf/feuille_de_route_interministerielle_antibioresistance.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源（公的機関） | フランス連帯・保健省 |
| 情報源（報道） | フランス保健・予防省 |
| URL | https://sante.gouv.fr/actualites/presse/communiques-de-presse/article/antibioresistance-une-nouvelle-strategie-interministerielle-ambitieuse-a-10-ans |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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