食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06180730475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、2022年の動物衛生における抗生物質耐性に関する総括を公表 |
資料日付 | 2023年11月17日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月17日、2022年の動物衛生における抗生物質耐性に関する総括を公表した。概要は以下のとおり。 世界抗生物質適正使用週間に際し、ANSESは2022年に収集した以下のデータを公表する。 ・抗菌性物質を含有する動物用医薬品の販売量のモニタリング ・動物の病原菌の抗生物質耐性に関する疫学監視ネットワーク(Resapath) ・フードチェーンにおける抗生物質耐性の欧州モニタリングシステム (以下、プレスリリース「動物衛生における抗生物質耐性のモニタリング及び動物用抗生物質の販売量に関する総括」より抜粋) 1. イントロダクション(省略) 2. 2022年までの抗生物質販売量の減少(省略) 3. 動物における薬剤耐性細菌:確認された大きな傾向(省略) 4. 食用動物: 家きんにおいて抗生物質耐性が減少 抗生物質耐性の欧州モニタリングシステムでは、健康な食用動物及びその製品から採取した細菌の抗生物質耐性を測定する。フランス国内レベルでは、本システムを食品総局(DGAL)が管理し、薬剤耐性に関するナショナルリファレンスラボラトリーであるANSESが実行に移す。モニタリング対象種は隔年で入れ替わり、2022年には家きんが対象となった。 「サルモネラ属菌」 全体として、家きん農場で採取されたサルモネラ属菌は、抗生物質に対してごく僅かな耐性を示した。 ・ブロイラー農場では、採取された168株のうち、検査対象の抗生物質の少なくとも一つに耐性を示したのは11株のみであった。 ・採卵鶏においては、125株のうち少なくとも一つの抗生物質に耐性を示したのは9株のみであった。 ・七面鳥においては、66株のうち複数の抗生物質に耐性を示したのは15株のみであった。 あらゆる関連産業を通じて、採取されたサルモネラ属菌株のうち、ヒトの健康にとって極めて重要な抗生物質に耐性を示すものはなかった。 「カンピロバクター属菌」 カンピロバクター属細菌(Campylobacter coli、Campylobacter jejuni)の耐性率は、分離株が採取された家きん種と検査対象の抗生物質によって異なる。これらの細菌は、特定の抗生物質に対して相変わらず高い耐性を示しているが、以下の改善が観察された。 ・鶏から分離されたC. coliの耐性は、テトラサイクリン、エリスロマイシン、シプロフロキサシンについては、2011年~2022年に大幅に減少した。 ・C. jejuniのテトラサイクリン耐性もここ数年、鶏と七面鳥で減少している。 「全ての抗生物質に対する大腸菌の感受性の増加」 2014年以降、食鳥処理場で鶏と七面鳥から採取された大腸菌は、検査対象の全ての抗生物質に対して感受性が高まっている。 「カルバペネム耐性菌」 2022年には、カルバペネム耐性菌は検出されなかった。これは、農場/食鳥処理場の鶏と七面鳥、及び食肉から分離された大腸菌とサルモネラ属菌について当てはまる。 「セファロスポリン耐性大腸菌」 セファロスポリン耐性の原因となる酵素を産生する大腸菌は、2016年~2022年に食鳥処理場で採取された鶏及び七面鳥の腸内容物においても、また鶏肉においても着実に減少し続けている。七面鳥肉における当該細菌のモニタリングは2022年に始まったばかりである。 ・国境での新たなモニタリング フランスでは2022年に、欧州連合(EU)域外国からの輸入食肉から分離された細菌に関する新たなモニタリングを開始した。このモニタリングは、欧州委員会(EC)決定2020/1729によって設けられ、初期データは、鶏と七面鳥の肉における薬剤耐性大腸菌に関して収集された。本モニタリングは2022年秋に開始したが、確実な結果を導出するには時期尚早である。 5. 抗生物質耐性細菌のヒトへの伝播における動物の寄与のより適切な評価(省略) 当該プレスリリース(13ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。https://www.anses.fr/system/files/Press2023DPA01.pdf 「2022年のフランスにおける抗菌性物質を含有する動物用医薬品の販売量に関するモニタリング年次報告書」(102ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/ANMV-Ra-Antibiotiques2022.pdf 「Resapath報告書-2022年総括」(54ページ、フランス語) は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/LABO-Ra-Resapath2022.pdf 「フランスにおける抗生物質を含有する薬用飼料(aliments medicamenteux)の販売-2022年結果」(53ページ、フランス語) は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/RapportAM2022.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/bilan-antibioresistance-vente-antibiotiques-veterinaire-2023 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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