食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06180690470 |
| タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2023年欧州抗生物質啓発デー(EAAD: European Antibiotic Awareness Day)に関するプレスリリース「薬剤耐性を低減する：2023年の目標に向けた欧州連合(EU)の進捗は？」を公表 |
| 資料日付 | 2023年11月17日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は11月17日、2023年欧州抗生物質啓発デー(EAAD: European Antibiotic Awareness Day)に関するプレスリリース「薬剤耐性を低減する：2023年の目標に向けた欧州連合(EU)の進捗は？」を公表した。概要は以下のとおり。 ECDCは過去に薬剤耐性の脅威の増大について警鐘を鳴らしており、欧州連合(EU)、アイスランド及びノルウェーでは、年間35,000人以上が抗生物質耐性の感染症で死亡していると推定している。 この拡大する公衆衛生問題に対処するための協調的な取り組みとして、2023年6月13日、ワンヘルスアプローチに基づく薬剤耐性と戦うためのEUの行動の強化に関する理事会勧告が採択され、2019年を基準として2030年までに達成すべき5つの目標が盛り込まれた。これらの目標には、全体的な抗生物質使用量の削減、特定の抗生物質系統の優先的使用、同時に複数の抗生物質に耐性を持つことが多い病原体による血流感染症の低減が含まれる。 (中略) 心強いことに、2つの分野で顕著な改善が見られた：メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による血流感染症の総発生率は、2019年から2022年の間に12.2%減少し、15%の低減目標に近づいた。同様に、第三世代セファロスポリン耐性大腸菌による血流感染症の発生率も同期間に16.8%減少しており、EUはすでに10%の低減目標を達成していることが示されている。これらの進展は、EU内での薬剤耐性への取り組みにおける前向きな傾向を反映している。 ヒトにおける抗生物質の総使用量(市中部門及び病院部門の合計)は、2019年から2022年にかけて2.5%減少しており、2030年までの20%の削減目標に向けて緩やかに前進していることが示されている。しかし、2020年と2021年にかつてないほどの減少が見られた後、2022年には使用量が元に戻った。このことは、冬季の呼吸器ウイルス、社会的交流、衛生習慣、抗生物質処方慣行のパターンが、COVID-19パンデミック以前と類似してきた可能性を示しているのかもしれない。 WHOの抗生物質の「AWaRe」分類の「Access」グループに属する抗生物質の使用を65%とする(訳注：ヒトへの抗生物質総使用量に対する割合)目標を達成・超過したのはEU加盟国のうち9か国だけで、EU全体では59.8%である。このグループの抗生物質は、薬剤耐性の出現への寄与が小さいため、一般的な感染症に対し最初に選択すべきものである。使用パターンを勧告目標に合致させるためには、当該分野での継続的な努力が必要である。 ECDCは、抗生物質の慎重な使用、感染症の予防と管理、研究とイノベーション、薬剤耐性と使用量のサーベイランス、ワンヘルス国家行動計画の実施など、さまざまな分野で薬剤耐性に対処するための介入と行動を強化する必要性を強調している。2030年の目標の達成は、緊急かつ共同の責任である。 ・プレスカンファレンス(省略) ・目標について 勧告された目標値は、薬剤耐性の発生防止と低減に関連する進捗状況をモニタリングし、目的を達成するための効果的な方法である。これらは、EU及び各加盟国にとって、それぞれの状況に応じた具体的で測定可能な目標である。 EU全体で、2030年までに達成すべき目標は以下を含む： 1. カルバペネム耐性肺炎桿菌による血流感染症の発生率を5%減少させる 2. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による血流感染症の発生率を15%減少させる 3. 第三世代セファロスポリン耐性大腸菌による血流感染症の発生率を10%減少させる 4. ヒトにおける抗生物質の総使用量を20%削減する 5. WHOのAWaRe分類による「Access」グループの抗生物質の使用量を、ヒトにおける抗生物質の総使用量の65%以上にする。 ・欧州抗生物質啓発デーについて(省略) 2023年欧州抗生物質啓発デーに関するECDCのWebページは以下のURLから閲覧可能。 https://antibiotic.ecdc.europa.eu/en/european-antibiotic-awareness-day-eaad-2023 当該キャンペーンに合わせて公表された小冊子「薬剤耐性目標：我々はどうやって2030年までに目標を達成できるのか」(7ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/antimicrobial-resistance-brief |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| 情報源（報道） | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/eaad-2023-launch |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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